「賃貸と購入、結局どっちがいいの?」 これは不動産の世界でも、一般の生活者の間でも、ずっと語られ続けてきたテーマです。
賃貸は身軽で自由。 購入は資産になる安心感がある。
どちらにも魅力があるからこそ、悩むのは当然です。
しかし、多くの人が見落としがちなポイントがあります。 それは “長期的な支出を数字で比較すると、意外な差が生まれる” ということ。
普段は「なんとなく」で判断してしまいがちな住まい選びですが、 実際に10年、15年、20年…と時間軸を伸ばして計算すると、 賃貸と購入の差は驚くほど大きくなります。
この記事では、あなたが将来後悔しないために、 実際の数字を使って賃貸と購入の支出を徹底比較していきます。
さらに、 ・売却した場合に手元に残るお金 ・長期的な支出の差 ・お金以外のメリット・デメリット まで、わかりやすく解説。
読み終える頃には、 「自分はどちらを選ぶべきか」 が自然と見えてくるはずです。
- 賃貸と購入どちらにするか迷っている
- 将来における、賃料支出のシミュレーションを見たい
- 賃貸と購入でどちらが損なのかを知りたい
賃貸vs購入 比較
住まいの選択を考えるとき、多くの人が最初に気にするのが「毎月の支払い額」です。 しかし、毎月の支払いだけを見て判断してしまうと、長期的な損得が見えにくくなります。
例えば、賃貸なら家賃と更新料。 購入ならローン返済、管理費、修繕積立金、固定資産税。
それぞれの支出項目は違いますが、10年というスパンで見てみると、 「実はこんなに差が出るのか…」と驚く人が多いのです。
ここでは、35歳の人が賃貸に住み続けた場合と、 3,000万円の中古マンションを購入した場合の支出を比較していきます。 条件はできるだけ現実的に設定し、 “普通に生活していたらこうなる”というラインで計算しています。
数字は嘘をつきません。 まずは10年間の支出を見て、両者の違いを体感してみましょう。
賃貸の10年間の支出
賃貸の前提条件
年齢:35歳
家賃:9万円
更新料:9万円(2年ごと)
10年間同じ家賃と仮定
計算
家賃総額:9万円 × 120ヶ月 = 1,080万円
更新料:9万円 × 5回 = 45万円
合計:1,125万円
10年間で支払う賃貸費用は 1,125万円 となります。
購入の10年間の支出
購入の前提条件
借入額:3,000万円
期間:35年
金利:0.53%
管理費+修繕積立金:25,000円
固定資産税+都市計画税:年間8万円
計算
住宅ローン総支払額:9,384,840円
管理費+修繕積立金:3,000,000円
固都税:800,000円
合計:13,184,840円(約1,318万円)
賃貸 vs 購入|10年間の支出差
賃貸:1,125万円
購入:1,318万円
差額は 193万円。 この時点では「購入のほうが高い」という結果になります。
しかし、ここからが本題です。 購入した場合は“売却”という選択肢があるため、 実際の支出はここから大きく変わります。
10年後に売却した場合に手元に残る資金は思いの外多い
購入の本当の強みは、「売却できる」という点にあります。 賃貸はどれだけ家賃を払っても、手元に残るものはゼロ。 しかし購入は、ローンを返済した分だけ“資産”として積み上がっていきます。
10年後に売却した場合、 「どれくらい残債があるのか」 「いくらで売れるのか」 「手元にいくら残るのか」 これらを知ることで、購入の実質的な支出が見えてきます。
ここでは、購入したマンションを10年後に売却した場合の 手元に残る金額を具体的に計算していきます。
10年後の残債と諸費用
10年間の元金返済:8,016,742円
残債:21,983,258円
売却時諸費用:941,000円
合計:22,924,258円
売却価格別の手残り
2,500万円で売れた場合
2,500万円 − 22,924,258円 = 約207万円のプラス
3,000万円で売れた場合
3,000万円 − 22,924,258円 = 約700万円のプラス
購入価格より下がってもプラスになるのは、 10年間で返済した元金が大きいからです。
10年後に売却した場合の支出はどちらが多いのか
賃貸の支出
1,125万円
購入の実質支出
金利:1,368,098円
管理費+修繕積立金:3,000,000円
固都税:800,000円
合計:5,168,098円
差額
賃貸 11,250,000円 − 購入 5,168,098円 = 約608万円の差
購入のほうが 600万円以上支出が少ない という結果になります。
お金以外で購入することのメリット
10年で見る売却計画でも支出に600万円も差が出ます。
しかも購入する場合は、賃貸とは違い多角的なメリットがあります。
- 万が一高度障害になった場合は、お亡くなりになった時には団体信用生命保険が発動し、ローン完済し、残された家族の助けとなる
- 間取りは自由に使える
- 借りている物ではないため、部屋の使い方にストレスが無い
- 今回は売却価格が500万円下がる計算だが、売却価格がもっと高い価格で売れるとしたら手元に残る現金は多くなります。
15年・20年・25年後に売却した場合の比較
15年後の売却
手元に残るお金
約624万円
賃貸 vs 購入の支出差
約928万円の差
20年後の売却
手元に残るお金
約1,552万円
賃貸 vs 購入の支出差
約1,259万円の差
25年後の売却
手元に残るお金
約1,491万円
賃貸 vs 購入の支出差
約1,602万円の差
購入vs賃貸は結局どちらが良いのか メリットとデメリット
賃貸のメリットとデメリット
賃貸は「自由で身軽」というイメージが強いですよね。 実際、転勤が多い人や、ライフスタイルが変わりやすい人にとっては、 賃貸の柔軟性は大きなメリットになります。
しかし、賃貸には賃貸ならではのリスクも存在します。 特に見落とされがちなのが、 「高齢になると借りにくくなる」という現実です。
ここでは、賃貸のメリットとデメリットを整理していきます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
すぐに引っ越せる | 自分のものにならない 部屋を改造できない ファミリー向け物件が少ない 高齢になると借りにくい |
賃貸の場合のメリットは身軽さと言えるでしょう。借金がないことで、転勤になったり、その家が嫌になったり、飽きたり、トラブルがあったりしたら、すぐ引っ越しを検討できます。
購入のメリットとデメリット
購入は「借金を背負う」というイメージが先行しがちですが、 実際には“資産形成”という大きなメリットがあります。
さらに、団体信用生命保険(団信)によって、 万が一のときに家族の生活を守ることができる点も、 賃貸にはない安心材料です。
ただし、購入にもデメリットはあります。 引っ越しのしづらさ、金利変動、災害リスクなど、 事前に理解しておくべきポイントも多いのです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 所有権を持てる 団信のメリットがある 部屋を改造できる 貸すことができる | 多額の借金をすることになる 金利の上下で支払いに影響する 賃貸に比べると引っ越ししずらい 災害リスク |
購入をすると、簡単には引っ越しはできません。次の引っ越し先が賃貸であればすぐに引っ越しはできますが、引っ越し先も購入したいとなると、次買いたい物件を見つけるのにそれなりに時間がかかります。
しかも、今住んでいる家も売却しなければなりません。賃貸とは違って、計画的に進めなければ買い替えは成立しないのです。
まとめ
賃貸と購入の比較は、誰にとっても一度は悩むテーマです。 そして、どちらが正解かは「あなたの価値観」と「将来のライフプラン」によって変わります。
ただし、今回のように数字で比較してみると、 購入は長期的に見て支出が大きく抑えられる傾向があることがわかります。 10年で約600万円、20年で1,200万円以上の差が出るケースもあり、 これは決して小さな金額ではありません。
さらに、購入には“資産として残る”という大きなメリットがあります。 売却すればまとまった現金が手元に残り、 老後の生活資金としても大きな助けになります。 一方、賃貸はどれだけ支払っても資産にはならず、 高齢になると借りにくくなるという現実的な問題も避けられません。
もちろん、転勤が多い人や、ライフスタイルが変わりやすい人にとっては、 賃貸の柔軟性が大きなメリットになることもあります。
大切なのは、 「自分はどんな人生を送りたいのか」 「どんな住まい方が心地よいのか」 を考えたうえで選ぶこと。
もし「いつかは買いたい」と思っているなら、 早めに動くことで得られるメリットは確実に大きくなります。
あなたの未来にとって最適な選択ができるよう、 この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
土地と戸建ての情報発信はこちら ⇒ 土地と戸建ての住宅メディア – 何も知らずに家を買うな
















コメント
コメント一覧 (6件)
[…] 賃貸vs購入(持家)どっちがお得なのか? 25年後までを徹底比較! […]
[…] 賃貸vs購入(持家)どっちがお得なのか? 25年後までを徹底比較! […]
[…] 賃貸vs購入(持家)どっちがお得なのか? 25年後までを徹底比較! […]
[…] 賃貸vs購入(持家)どっちがお得なのか? 25年後までを徹底比較! […]
[…] 賃貸vs購入(持家)どっちがお得なのか? 25年後までを徹底比較! […]
[…] 賃貸vs購入(持家)どっちがお得なのか? 25年後までを徹底比較! […]