築50年でも新耐震の証明になる耐震基準適合証明書とは?取得方法と費用相場を解説

中古マンションを検討していると、ときどき耳にするのが「耐震基準適合証明書」という言葉です。

数年前までは良く使われていた書類。

しかし、現在では使われる機会が少なくなり、どんな場面で必要になるのか、どんなメリットがあるのか、そしてどうやって取得するのかまで理解している人は意外と多くありません。

そのため、ネットで調べても古い情報が混ざっていたり、専門用語が多くて分かりづらかったりと、購入検討者にとっては少しハードルの高いテーマになっています。

この記事では、これから中古マンションや中古戸建ての購入を考えている方に向けて、耐震基準適合証明書の基礎知識から、取得のタイミング、費用相場、そして実際の発行方法まで、分かりやすく丁寧に解説していきます。

「自分の場合は必要なのかな?」
「取得するとどんなメリットがあるの?」
「そもそもどうやって発行するの?」

そんな疑問をスッキリ解消できる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

こんな人におすすめ
  • これから中古マンション購入を検討している人
  • 耐震適合証明書の取得方法を知りたい
  • 耐震基準適合証明書の費用相場を知りたい

新耐震基準であることを証明する書類

中古物件を購入する際、建物の「耐震性」は誰もが気になるポイントです。

特に日本は地震大国ですから、建物がどの基準で建てられているのかは、安心して暮らすための大切な判断材料になります。

そんな中で登場するのが「耐震基準適合証明書」。

これは、建物が“新耐震基準”に適合していることを専門家が証明する書類で、税制優遇を受けるための重要な役割も担っています。

ただし、名前だけ聞くと「難しそう」「手続きが大変そう」と感じるかもしれません。

しかし実際には、不動産会社が手配してくれるケースがほとんどで、購入者が複雑な手続きをする必要はありません。

ここでは、まず耐震基準適合証明書がどんな書類なのか、そしてどんなメリットがあるのかを分かりやすく解説します。

耐震基準適合証明書とは、その物件が新耐震基準で建築されていることを証明する書類です。

この証明書があることで、

  • 住宅ローン控除
  • 不動産取得税の減税
  • 登録免許税の減税

といった税制優遇を受けられるのが大きな特徴です。

以前は、昭和56年以降に建築された物件でも、この証明書がないと住宅ローン控除を受けられませんでしたが、現在は税制改正により要件が緩和されています。

 

費用相場

耐震基準適合証明書を取得する際に、多くの人が気になるのが「費用はいくらかかるの?」という点です。
中古物件の購入は、物件価格以外にも諸費用が多く発生するため、できるだけ事前に把握しておきたいですよね。

実は、耐震基準適合証明書の費用は全国的に大きな差はなく、比較的分かりやすい価格帯に収まっています。
ただし、どの税制優遇を受けるかによって必要な通数が変わるため、最終的な費用はケースによって異なります。

ここでは、一般的な費用相場と、どのようなケースで何通必要になるのかを詳しく解説します。

耐震基準適合証明書の費用相場は 1通あたり約15,000円 が一般的です。

住宅ローン控除、不動産取得税、登録免許税のすべての優遇を受ける場合は、
合計3通の発行が必要 になります。

 


耐震適合証明書の発行数が激減している

住宅ローン控除制度の改正により激減

以前は、中古マンションを購入する際に「耐震基準適合証明書を発行するのが当たり前」という時代がありました。

特に住宅ローン控除を受けるためには必須だったため、不動産会社も毎月のように発行手続きを行っていたほどです。
しかし、ここ数年で状況は大きく変わりました。

税制改正により、耐震基準の判定方法がシンプルになり、証明書が不要となるケースが圧倒的に増えたのです。
その結果、耐震基準適合証明書の発行数は激減。

今では、特定の条件に当てはまる物件に限って発行される、少しレアな書類になっています。

住宅ローン控除制度の改正により、耐震基準適合証明書の発行数は大幅に減少しました。

以前は、昭和56年以降に建築された物件でも証明書がないと住宅ローン控除を受けられませんでしたが、
現在は 昭和57年1月1日以降築(登記簿)で判断 されるようになりました。

そのため、証明書が必要となるケースはかなり限定的になっています。

 

どんなタイミングで発行する?

「じゃあ、今はどんな物件で耐震基準適合証明書を発行するの?」
そんな疑問を持つ方も多いはずです。

実は、現在この証明書が必要になるケースはかなり限られています。
特にマンションの場合、昭和57年1月1日以前に建築された物件のほとんどは旧耐震基準で建てられているため、証明書を発行できるケースは多くありません。

しかし、耐震補強工事が行われていたり、建築確認日が新耐震基準に該当していたりする場合は、証明書を発行することで税制優遇を受けられる可能性があります。

ここでは、どんな物件が対象になるのか、そしてどんなタイミングで発行するのかを詳しく解説します。

現在、耐震基準適合証明書を発行するのは、

  • 昭和57年1月1日以前の物件
  • 新耐震基準相当であると認められる物件

この2つの条件を満たす場合です。

マンションの場合、昭和57年以前の物件はほとんどが旧耐震基準で建築されていますが、
耐震補強工事が行われている場合は新耐震として認定され、証明書を発行できます。

戸建ての場合は、昭和56年10月〜12月に完成している物件は、建築確認日が昭和56年1月1日以降である可能性があり、補強工事なしでも証明書を発行できるケースがあります。

 


耐震基準適合証明書の発行方法

「証明書ってどうやって発行するの?」
初めて中古物件を購入する人にとっては、手続きの流れがイメージしづらいかもしれません。

ですが安心してください。
耐震基準適合証明書の発行は、不動産会社が日常的に扱っている業務のひとつで、購入者が複雑な手続きをする必要はほとんどありません。

ただし、まれに不動産会社が対応できないケースもあります。
その場合は建築士が在籍する建築事務所に依頼することになりますが、こちらも難しい手続きではありません。

もし不動産会社で手配できない場合は、
自分で建築事務所を探して依頼することになります。

 


まとめ

中古マンションや中古戸建ての購入を検討する際、耐震基準適合証明書は「必要な人にはとても重要」「必要ない人にはまったく関係ない」という、少し特殊な書類です。

以前は住宅ローン控除を受けるために必須だったため、毎月のように発行されていましたが、現在は税制改正により必要性が大幅に減りました。

そのため、今この証明書が必要になるのは、昭和57年1月1日以前の物件で、なおかつ新耐震基準相当と認められるケースに限られています。

費用は1通あたり15,000円程度と比較的わかりやすく、必要な通数も税制優遇の種類によって変わります。

発行手続きは不動産会社が代行してくれるため、購入者が複雑な作業をする必要はありません。

耐震基準適合証明書は、税制優遇を受けるための大切な書類であると同時に、建物の安全性を確認するためのひとつの指標でもあります。

もしあなたが昭和56年以前の物件を検討しているなら、証明書の取得可否は必ず確認しておきたいポイントです。

物件選びは価格や立地だけでなく、建物の安全性や税制メリットも含めて総合的に判断することが大切です。

この記事が、あなたの住まい選びの一助になれば幸いです。

土地と戸建ての情報発信はこちら ⇒ 土地と戸建ての住宅メディア – 何も知らずに家を買うな

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この記事を書いた人

不動産を愛しています。売買不動産歴10年以上、法人営業、個人営業を経験。売却査定数は5000件以上、内見数は1000件以上、取引数は500件以上、リノベーション件数300件、顧客満足な案件も、訴訟レベルのトラブル案件も経験してきました。不動産購入を検討している人やリノベーションを検討している人、不動産関係者に有益な情報を提供していきます。

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