中古マンションを購入してリノベーションをする――。
最近とても人気のある住まいの選択肢ですが、実際にやろうとすると「どこから手をつければいいの?」「何を知っておけば失敗しない?」と、不安が次々に湧いてくるものです。
家を買うだけでも専門的な知識が必要なのに、そこに建築・設計・工事の知識まで加わるのですから、戸惑うのは当然です。
むしろ、何もわからない状態からスタートする人のほうが圧倒的に多いのです。
だからこそ、最初の一歩を踏み出すときに「全体の流れ」をつかんでおくことがとても大切です。
流れがわかれば、今自分がどの位置にいて、次に何をすればよいのかが自然と見えてきます。
すると、不安は少しずつ薄れ、代わりに「自分の家づくりが動き出している」というワクワク感が生まれてきます。
このガイドでは、あなたが迷わず進めるように、実際のリノベーションの流れを、できるだけ具体的に、そしてできるだけやさしくお伝えしていきます。
- 中古マンション購入とリノベーションを検討している人
- 中古マンション購入とリノベーションはどれくらいの期間引っ越しができるのか気になっている
- ワンストップリノベーションについて知りたい
中古マンション購入+リノベーションの流れ
最初のステップは、とてもシンプルです。
まずはインターネットで、どんなリノベーション会社があるのかをざっくりと調べてみましょう。まだ「家を買うべきかどうか」すら決まっていない段階でも大丈夫です。
むしろ、この段階で迷っている人のほうが多いくらいです。
家を買うというのは、多くの人にとって人生で一度あるかないかの大きな決断です。だからこそ、最初から完璧に理解しようとしなくていいのです。まずは「どんな会社があるのかな?」という軽い気持ちで情報を集めてみてください。
会社のホームページを見たり、口コミを読んだり、SNSで雰囲気をチェックしたりするだけでも、少しずつイメージが湧いてきます。
そして、気になる会社があれば、遠慮なく問い合わせてみましょう。
問い合わせをしたからといって、必ず契約しなければいけないわけではありません。むしろ、話を聞くことで「自分が何を知らないのか」がわかるようになり、そこから理解が一気に深まっていきます。
次のステップは、気になる会社の資料を取り寄せることです。
資料請求は、家づくりの全体像をつかむうえでとても役立ちます。
会社ごとに得意分野や価格帯、デザインの方向性、サポート体制などが大きく異なるため、資料を見比べるだけでも「自分に合いそうな会社」が少しずつ見えてきます。
最初はどの会社が良いのかまったくわからなくて当然です。ですが、1社の資料を読むと、2社目の資料を読んだときに「ここは違うな」「ここは良いな」と比較できるようになります。
3社くらい取り寄せると、自然と違いが見えてきて、あなたの中に判断基準が育っていきます。
資料請求は無料でできることがほとんどですし、営業を強くかけられることもありません。気軽に取り寄せて、じっくり読み比べてみてください。資料を読むだけでも、リノベーションの世界がぐっと身近に感じられるようになります。
資料を読んで「この会社、ちょっと良さそうだな」と思ったら、次はイベントに参加してみましょう。イベントは、会社の雰囲気や担当者の人柄、リノベーションの実例などを直接感じられる貴重な機会です。資料だけではわからない“空気感”を知ることができるため、参加する価値はとても大きいです。
イベントには主に3種類あります。
- セミナー
- 無料相談
- 完成現場見学会
セミナーでは基礎知識を学べますし、無料相談ではあなたの状況に合わせたアドバイスがもらえます。完成現場見学会では、実際にリノベーションされた住まいを見られるため、仕上がりの質やデザインの方向性を肌で感じることができます。
イベントに参加すると、担当者との相性もわかります。「この人なら安心して任せられそう」と感じられるかどうかは、家づくりにおいてとても大切なポイントです。
イベントに参加して「この会社、良いかも」と思えたら、次は営業担当に相談してみましょう。ここでは、あなたが抱えている疑問や不安を遠慮なくぶつけてください。家を買うべきかどうか、リノベーションをするべきかどうか、そもそもこの会社で良いのか、この担当者で良いのか――。どんな質問でも大丈夫です。
営業担当は、あなたの状況を整理し、最適な進め方を一緒に考えてくれる存在です。ここで方向性がある程度固まるため、非常に重要なステップです。
また、不動産とリノベーションの両方を扱うワンストップ会社であれば、購入と工事の両面からアドバイスをもらえるため、判断がしやすくなります。あなたの希望やライフスタイルを丁寧に聞き取りながら、無理のない計画を提案してくれるはずです。
方向性が決まったら、いよいよ家探しがスタートします。
ここからが、リノベーション計画の本格的な始まりです。
家探しは人によって期間が大きく異なります。早い人は1〜2週間で購入することもありますが、じっくり探す人は5年以上かけることもあります。
どちらが正しいということはありません。あなたのペースで進めて大丈夫です。
多くの人は4〜7件ほど内見して購入を決めますが、15件以上見る人も珍しくありません。
内見では、間取りの変更が可能かどうか、希望のリノベーションが実現できるかどうかを担当者と一緒に確認していきます。ワンストップ会社であれば、設計担当が同行してくれることもあり、より具体的なアドバイスがもらえます。
家探しはワクワクする反面、疲れることもあります。ですが、理想の住まいに近づいている実感が得られる、とても楽しいプロセスでもあります。
「この家に住みたい」と思える物件に出会えたら、購入申込をします。
これは、あなたがその物件を買いたいという意思を正式に示す行為です。申込をすると、売主はあなたを優先してくれるため、他の人に先を越される心配が減ります。
ただし、購入申込は軽い気持ちでしてはいけません。申込をした時点で、あなたはその物件を買う方向で動き始めることになります。
だからこそ、「本当にこの家で良いのか?」をしっかり考えたうえで決断することが大切です。
申込後は、住宅ローン審査や契約準備が進んでいきます。ここから先は、スケジュールが一気に動き出すため、担当者と密に連絡を取りながら進めていきましょう。
購入申込をしたら、次は住宅ローンの審査です。
ローン審査が通らなければ、物件を購入することはできません。そのため、審査は家づくりの中でも非常に重要なステップです。
多くの人は、買いたい物件が見つかってから審査を出しますが、事前に仮審査をしておくとスムーズです
最近はリノベーション費用も住宅ローンに組み込める銀行が増えているため、物件価格+リノベ費用をまとめて審査するケースが一般的です。
審査は2〜3行ほど出すことが多く、結果が出るまで数日〜1週間ほどかかります。
審査が通れば、物件を正式に押さえることができ、次のステップへ進めます。
ローン審査が通ったら、いよいよ不動産売買契約です。
ここでは、重要事項説明書や売買契約書、仲介手数料の支払いに関する書類など、多くの書類に目を通し、署名・押印を行います。契約は購入申込から約1週間後に行われることが多いです。
この日を境に、契約を解除すると解除金(手付金の放棄など)が発生します。
つまり、この日が「本当にこの家を買う」と決断する最終ラインです。
緊張するかもしれませんが、担当者が丁寧に説明してくれるので安心してください。
契約が終わると、あなたは正式に「買主」となり、リノベーション計画も本格的に動き始めます。
売買契約が終わると、銀行の正式審査に進みます。
事前審査(仮審査)を通過していれば、正式審査で否決されることはほとんどありません。ここでは、収入証明や契約書類など、より詳細な情報を提出します。
正式審査が通れば、住宅ローンの契約(後述の金銭消費貸借契約)へ進むことができます。ここまで来ると、物件購入はほぼ確定です。
物件契約が終わったら、いよいよリノベーションの打ち合わせが始まります。
ここからは、あなたの理想の住まいを形にするための、とても楽しく、そしてとても大切な時間です。
打ち合わせは5〜6回ほど行われることが多く、間取り、設備、素材、色、照明、収納など、細かな部分まで決めていきます。
ショールームに行ったり、サンプルを見比べたり、見積もりを調整したりと、想像以上に体力を使う作業でもあります。
ですが、この時間をしっかり取ることで、完成後の満足度が大きく変わります。
焦って決めると後悔につながるため、じっくり時間をかけて検討することが大切です。
リノベーションの打ち合わせが進むと、銀行と住宅ローンの契約を結びます。
これを「金銭消費貸借契約」と呼びます。
ここでは、借入金額、金利、返済期間、返済方法など、ローンの詳細が確定します。
契約は銀行の店舗で行われることが多く、1〜2時間ほどかかります。ここで契約した内容が、今後数十年にわたってあなたの生活に影響するため、しっかり確認しながら進めてください。
住宅ローン契約が終わると、いよいよ決済です。
決済とは、銀行から住宅ローンが実行され、売主へ代金が支払われ、あなたに所有権が移転する日です。この日を境に、物件は正式にあなたのものになります。
決済は、銀行・仲介会社・売主が同席して行われることが多く、書類の確認や鍵の受け渡しなどを行います。決済が終わると、いよいよリノベーション工事の準備が整います。
マンションでリノベーションを行う場合、管理組合への工事申請が必要です。
これは、マンション全体のルールを守り、他の住民に迷惑をかけないようにするための大切な手続きです。
多くのマンションでは、工事開始の2週間〜1か月前までに申請書を提出する必要があります。申請には、工事内容、工期、使用する材料、搬入経路など、細かな情報が求められます。
申請が承認されれば、いよいよ工事がスタートできます。
工事申請が通り、仕様や間取りが確定すると、いよいよ工事が始まります。
工事期間は2〜4か月ほどで、物件の広さや工事内容によって変わります。
工事中は現場確認をしたり、追加の調整をしたりすることもあります。工事が進むにつれて、あなたの理想の住まいが少しずつ形になっていく様子を見るのは、とても感動的な体験です。
工事が完了し、最終チェックが終われば、いよいよ引っ越しです。
ここまで長い道のりでしたが、ついに新しい生活がスタートします。
引っ越し後は、リノベーションした家での暮らしが始まります。自分で選んだ間取りや素材に囲まれた生活は、想像以上に心地よいものです。
不動産購入してからどの程度で引っ越せるのか
家を買うというのは、多くの人にとって人生の大きな節目になりますよね。
ワクワクする気持ちと同時に、「実際いつから住めるのだろう」「今の家賃とのダブル払いはどれくらい続くのだろう」など、現実的な不安もつきまといます。
特に中古マンションを購入してリノベーションをする場合、購入してすぐに住めるわけではなく、設計や工事の期間が必要になります。
そのため、購入から引っ越しまでのスケジュールを事前にしっかり理解しておくことは、精神的にも金銭的にもとても大切です。
ここでは、専有面積ごとに一般的なスケジュールの目安をお伝えしながら、なぜその期間が必要なのか、どんな点に注意すべきなのかを、できるだけわかりやすく、そしてあなたに語りかけるように丁寧に解説していきます。
60㎡の場合:引っ越しまで約6か月
60㎡程度の物件では、
多くの会社が 契約から引っ越しまで6〜9か月程度 を設定しています。
その内訳は、
- 設計打ち合わせ:2〜3か月
- 工事期間:2〜4か月
というケースが一般的です。
70㎡の場合:引っ越しまで約6か月
70㎡でも、
基本的には 契約から引っ越しまで6〜9か月程度 が目安です。
内訳は60㎡とほぼ同じで、
- 設計打ち合わせ:2〜3か月
- 工事期間:2〜4か月
となります。
80㎡の場合:引っ越しまで約7か月
80㎡になると、少し広くなる分だけ工事のボリュームも増えます。
そのため、
契約から引っ越しまで7〜10か月程度 を見ておくと安心です。
- 設計打ち合わせ:2〜4か月
- 工事期間:3〜4か月
という設定が多くなります。
90㎡の場合:引っ越しまで約8か月
90㎡クラスになると、さらに工事範囲が広がるため、
契約から引っ越しまで8〜11か月程度 が一般的です。
- 設計打ち合わせ:3〜5か月
- 工事期間:3〜5か月
と、工事期間がやや長めになる傾向があります。
引っ越しまでの期間が短いメリットは家賃と住宅ローンの二重払いが少ない
家を購入するとき、多くの人が気にするポイントのひとつが「家賃と住宅ローンの二重払い」です。
これは、購入した住まいにまだ入居できない期間がある場合に避けて通れない負担です。特にリノベーションを行うケースでは、物件の引き渡し後すぐに住めるわけではなく、工事が完了するまでの数か月間は現在の住まいに住み続ける必要があります。
そのため、家賃と住宅ローンの両方を支払う期間が生まれ、家計への影響は決して小さくありません。だからこそ、「できるだけ早く引っ越したい」と考えるのは自然なことですし、スケジュールを短縮できる会社を選ぶことは、金銭面でも精神面でも大きなメリットになります。
ここでは、二重払いが発生する理由や期間の目安、そして負担を軽減するための考え方について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
二重払いとは何か
たとえば、物件の決済(引き渡し)が2月に行われたとします。
すると、住宅ローンの支払いは翌月から始まります。
しかし、リノベーション工事が完了するまでは入居できないため、
その期間は家賃と住宅ローンの両方を支払う「二重払い」が発生します。
期間が短いほどメリットが大きい
引っ越しまでの期間が短くなればなるほど、
二重払いが続く期間も短縮され、家計への負担は軽くなります。
ただし、あまりに急ぎすぎると設計が不十分になったり、
焦って決めてしまって後悔する可能性もあります。
長すぎるのもデメリット
設計の打ち合わせは、想像以上にエネルギーを使います。
ショールームを巡ったり、サンプルを比較したり、見積もりを調整したりと、
時間も体力も必要になります。
さらに、工事期間が長引くと、
マンションの場合は近隣からクレームが入る可能性もあります。
最適な期間は6〜8か月
長すぎず短すぎず、
不動産契約から6〜8か月で引っ越しできる会社を選ぶのが理想的です。
二重払いを軽減できる銀行があるって本当?
家を買うときに避けて通れないのが住宅ローンですが、リノベーションを伴う購入の場合、どうしても「住めない期間」が発生してしまいます。
その間の二重払いは、家計にとって大きな負担です。「少しでも軽くできる方法はないのかな…」と感じるのは当然のことです。
実は、そんな不安を少しでも和らげてくれる仕組みを用意している銀行があります。
すべての銀行が対応しているわけではありませんが、知っているかどうかで負担が大きく変わる可能性があります。
ここでは、二重払いを軽減できる「元金据え置き」という仕組みについて、説明していきます。
元金据え置きとは
一部のメガバンクでは、
リノベーション工事中の数か月間だけ 元金の支払いを止めて、金利だけ支払う という方法を選べます。
どんなメリットがある?
元金を払わない分、
毎月の支払いが大幅に軽くなります。
つまり、
二重払いの負担を実質的に軽減できる ということです。
まとめ
中古マンションを購入してリノベーションをするという選択肢は、理想の住まいを手に入れるためのとても魅力的な方法です。
しかし、その一方で、購入から引っ越しまでのスケジュール管理や、家賃と住宅ローンの二重払いといった、通常の中古物件購入にはない負担や注意点も存在します。
だからこそ、事前に全体の流れを理解し、自分にとって無理のないスケジュールを組むことがとても大切です。
特に、設計打ち合わせや工事期間は、想像以上に時間も体力も必要になります。焦って短くしすぎても、長くしすぎても後悔につながる可能性があります。
目安としては、契約から6〜8か月で引っ越しできる会社を選ぶと、バランスの良い進行が期待できます。
また、二重払いの負担を軽減できる銀行の仕組みを知っておくことも、家計の安心につながります。
さらに、購入とリノベーションを別々に進めるのは負担が大きいため、ワンストップで対応してくれる会社を選ぶことで、手続きの煩雑さを大幅に減らすことができます。
あなたが安心して理想の住まいづくりを進められるよう、正しい知識と信頼できるパートナーを選ぶことが何より大切です。
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