中古マンションを買ってリノベーションする際の注意点 失敗しない方法 徹底解説

中古マンションを購入して、自分好みにリノベーションして暮らす。 ここ数年で一気に広がった住まいの選択肢ですが、実際に現場でお客様を案内していると「思っていたより難しい」「知らないことが多すぎる」と驚かれる方が本当に多いです。私自身、これまで数百件以上の中古マンションの内見に同行し、リノベーション前提の購入相談にも数多く携わってきましたが、普通の中古マンション購入とは“気にすべきポイントの種類”がまったく違います。

例えば、追い焚きが付けられるか、浴室乾燥機が設置できるか、フローリングに変更できるか、工事申請のルールは厳しくないか…。これらは、一般的な中古マンション購入ではあまり意識されませんが、リノベーション前提の場合は「知らないと後悔する」ほど重要な項目です。

この記事では、これまでの経験や読者からの相談内容、そして過去の記事の改善点を踏まえて、リノベーション前提で中古マンションを購入する際に“絶対に知っておくべき注意点”を、できるだけ分かりやすく、実践的にまとめました。この記事を読み終える頃には、あなたの物件選びの精度は確実に上がっているはずです。

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こんな人におすすめ
  • 中古を買ってリノベーションを検討している人
  • 自宅のリノベーションを検討している人
目次

中古マンションを買う前に決めておくべき事

リノベーション前提で中古マンションを購入する場合、まず最初に理解しておきたいのは「普通の不動産購入とはチェックすべき項目がまったく違う」ということです。

一般的な中古マンション購入では、日当たりや間取り、駅距離、管理状態などが主なチェックポイントになります。しかし、リノベーション前提になると、そこに“工事ができるかどうか”という視点が加わり、確認すべき項目が一気に増えます。追い焚きの可否、浴室乾燥機の設置、フローリングの可否、排水の種類、天井の構造、工事申請のルール…。これらは知らないと後悔につながる項目ばかりです。この記事では、特に重要なポイントに絞って解説していきます。

 

追い炊きが付けられるか

追い焚きの可否は、現状で追い焚きが付いているかどうかで判断するのが最も簡単です。 現状で追い焚きが付いていれば、リノベ後もほぼ確実に設置できます。

問題は、現状で追い焚きが付いていない場合です。 この場合は、構造上追い焚き管を通せるかどうかを確認する必要があります。

追い焚きが付けられる可能性が高いパターンは以下の通りです。

・給湯器がバルコニーにあり、外壁に追い焚き管を通せる穴がある

・給湯器が共用廊下側のメーターボックスにあり、部屋側の壁がブロックで穴あけ可能

・室内に給湯器または電気温水器がある(追い焚き管を通しやすい)

ただし、これらはあくまで“可能性がある”というだけで、最終判断はリノベ会社や不動産会社に確認する必要があります。

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浴室暖房乾燥機が付けられるか

浴室乾燥機は、追い焚きよりも設置できる確率が高いです。 しかし、以下のようなケースでは設置が難しくなります。

・浴室に窓があり、換気扇がないタイプ(団地に多い)

・浴室の天井奥行きが極端に狭い

・マンション全体が強制換気方式(レアケース)

これらに該当する場合は、浴室乾燥機の設置が難しい可能性があります。 リノベ会社に必ず確認しましょう。

 

カーペットオンリーのマンションではないか

カーペットのマンションは、管理規約でフローリング禁止になっている可能性が高いです。 理由は、防音性能の確保です。

フローリングに変更できないと…

・リノベの自由度が下がる

・資産価値が下がる

・売却しづらくなる

といったデメリットがあります。

不動産会社に「フローリング変更可能か」を必ず確認しましょう。

 

工事申請の際の厳しい規約は無いか

工事申請が厳しいマンションでは、以下のような制限があります。

・間取り変更禁止

・エレベーター使用禁止(搬入が困難)

・水回り移動禁止 ・工事可能日が極端に少ない

・提出書類が多く、プレゼン資料レベルの説明が必要

これらはリノベの自由度を大きく下げます。 購入前に必ず管理規約を確認しましょう(マンション管理規約・使用細則とは?ペットの飼育細則とは?確認方法を解説)。

 

工事申請の際の近隣承諾は必要か

リノベーション工事を行う際、マンションによっては近隣住戸からの承諾が必要な場合があります。

上下左右、さらには斜めの住戸まで承諾が必要なケースもあり、これを知らずに購入すると「承諾が取れなかったらどうしよう…」と不安になる人もいます。実際には承諾が取れないケースはほとんどありませんが、事前に知っておくことで安心して購入判断ができます。

近隣承諾が必要なマンションは全体の3割ほどです。 多くの場合は挨拶程度で済みますが、正式な署名・捺印が必要なケースもあります。

承諾が取れないことはほぼありませんが、 「必要かどうか」は必ず確認しておきましょう。

 

 

エアコンは先行配管可能か

リノベーションをする際に意外と盲点になるのが「エアコンの設置可否」です。

特に共用廊下側の部屋は、バルコニーが遠いためエアコンが設置できないケースが多く、購入後に「この部屋、エアコン付けられないの?」と驚く人が後を絶ちません。先行配管という方法で設置できる場合もありますが、構造によっては不可能なこともあります。快適な生活のためにも、必ず確認しておきたいポイントです。

エアコンは、バルコニー側の部屋は問題ありませんが、 共用廊下側は設置できないケースがあります。

先行配管で対応できる場合もありますが…

・バルコニーの穴が埋まっている

・新しく穴を開けられない

・構造上配管ルートが確保できない

こうした場合は設置が難しくなります。

リノベ会社に必ず確認しましょう。

 

部屋内にブロックがある場合は解体可能な規約になっているか

築古マンションでは、洗面室や浴室まわりの壁がブロックで作られていることがあります。

一般的にはブロック壁は解体可能ですが、管理規約で「ブロック解体禁止」とされているケースもあり、これを知らずに購入するとリノベの自由度が大きく制限されてしまいます。浴室サイズを変えたい、洗面台を移動したいといった希望が叶わなくなる可能性があるため、事前確認が必須です。

ブロック壁は通常解体できますが、 管理規約で禁止されているケースがあります。

ブロック解体ができないと…

・浴室サイズ変更不可

・洗面台移動不可

・間取り変更が制限される

など、リノベの自由度が大きく下がります。

 

天井は吹き付けに塗装になっていないか

築古マンションでは、天井が吹き付け塗装になっていることがあります。

この場合、アスベストが含まれている可能性が高く、リノベーション時に追加費用が発生します。アスベスト除去は100万円以上かかることもあり、予算に大きく影響します。天井を塞いで封じ込める方法もありますが、天井高が低くなるため注意が必要です。

吹き付け塗装の天井は、アスベストが含まれている可能性が高いです。 アスベスト除去には100万円以上かかることもあります。

天井を塞いで封じ込める方法もありますが、 天井高が低くなるため、空間の印象が変わります(中古マンションの天井高の平均は何センチ?1000件以上内見した結果から天井高について解説)。

 

壁は黒ずんで(カビ)いないか

内見時に見落としがちなのが「壁の黒ずみ」です。南側の壁が黒ずんでいる場合は雨漏りの可能性があり、北側の場合は結露によるカビの可能性があります。どちらも放置すると大きなトラブルにつながるため、購入前に原因を把握しておくことが大切です。

南側の黒ずみは雨漏りの可能性が高く、 北側の黒ずみは結露の可能性があります。

雨漏りの場合は原因特定が必要で、 結露の場合は断熱材の追加を検討する必要があります。

 

キッチン、洗面台、トイレは壁排水か床排水か

キッチン・洗面台・トイレの排水方式は、リノベーションの自由度に大きく影響します。壁排水の場合、移動できる範囲が大きく制限され、希望のレイアウトが実現できないこともあります。特にアイランドキッチンを希望する人は要注意です。

排水方式は以下のように影響します。

・キッチンが壁排水 → アイランド不可

・トイレが壁排水 → ほぼ移動不可

・洗面が壁排水 → 移動しづらい

排水は勾配や梁の位置など、複数の要素で決まるため、 リノベ会社に必ず確認しましょう。

 

電気ブレーカーのアンペア数は30アンペアだと注意‼

築古マンションでは、電気容量が30Aのままになっている物件があります。

単身や夫婦なら問題ありませんが、家族で暮らす場合は電力が足りず、ブレーカーが落ちやすくなります。また、30Aでは200Vの設備が使えないため、エアコンや食洗機の選択肢が大きく制限されます。

30Aの場合は単2契約の可能性があり、 最大30Aまでしか使えません。

・家族だと電力不足 ・200Vの設備が使えない ・エアコンの選択肢が狭くなる

電気容量は必ず確認しましょう。

 


まとめ

中古マンションを購入してリノベーションするという選択肢は、自由度が高く、自分らしい暮らしを実現できる魅力的な方法です。しかしその一方で、普通の中古マンション購入とはまったく違う視点で物件を見なければならず、知らないまま購入すると後悔につながるポイントが数多く存在します。追い焚きの可否、浴室乾燥機の設置、フローリングの可否、工事申請のルール、排水方式、天井の構造、電気容量…。これらはすべて、リノベーションの自由度や予算、そして住み心地に直結する重要な項目です。

リノベーションは「買ってから考える」ではなく、「買う前に確認する」が鉄則です。この記事で紹介したポイントを押さえておけば、物件選びの精度は大きく上がり、後悔するリスクを大幅に減らすことができます。あなたが理想の住まいを手に入れるために、ぜひこの記事を参考にしながら、慎重かつ前向きに物件選びを進めてみてください。リノベーションは難しい部分もありますが、その分だけ完成したときの満足度は大きく、きっと「この家にしてよかった」と心から思えるはずです。

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この記事を書いた人

不動産を愛しています。売買不動産歴10年以上、法人営業、個人営業を経験。売却査定数は5000件以上、内見数は1000件以上、取引数は500件以上、リノベーション件数300件、顧客満足な案件も、訴訟レベルのトラブル案件も経験してきました。不動産購入を検討している人やリノベーションを検討している人、不動産関係者に有益な情報を提供していきます。

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