不動産仲介業をしていると、良い物件が出るまで待つお客様がいらっしゃいます。
不動産購入を検討する人のほとんどは「急いでいない」人が多いので、待つ選択ができるのだと思います。
今回はあえて、待つ事のリスクはあるのか? あるとしたら何なのか? について語ってみようかと思います。
- 希望の物件が出てくることのリスクは何か知りたい
- 今希望の物件があって、それを逃したら次同じような物件が出てくる確率はどれほどなのか知りたい
- みんなはどれほどの期間で購入しているのか気になる
中古マンションの買い時はいつなのか 1000人以上から直にヒアリングをした購入の「きっかけ」



不動産を買いたい、中古マンションを購入したいと考えるタイミングについて、顧客属性によってバラつきます。
男性単身の購入のきっかけ(買い時)
- 単に賃料がもったいない
- 長い目で見た投資
- 将来賃貸で住まなければいけない不安に対しての家購入
男性単身は、20代くらいから検討する人も多く、投資目線で買う人が一定数います。
決断力の高い人が多い印象で、サクッと買って、4~5年後に買い替えるなんて人も多い印象です。
女性単身の購入のきっかけ(買い時)
- 将来賃貸で住まなければいけない不安に対しての家購入
- リモートきっかけでの購入を考える人が多い、家の時間を充実させたい
女性単身は、将来への不安を強く持っている人が多い印象です。高齢になったときに家を借りることができないリスクや、漠然とした不安から購入します。
リモートが多くなったことで、家時間を充実したいと考える事をきっかけに買う人も多いです。
夫婦の購入のきっかけ(買い時)
- 単に賃料がもったいない
- 結婚をきっかけに購入したい
- 婚約中でこれから結婚するから買いたい
- 拠点を決めて落ち着きたい
夫婦の場合は、結婚や婚約をきっかけとして家購入を考える人が圧倒的に多いです。
家族の購入のきっかけ(買い時)
- 単に賃料がもったいない
- 妊娠したことをきっかけに家族が増えるから
- 出産後、家族が増えたから
- 子供が小学校に入る前に購入したい
- 2人目を妊娠した、出産した。
家族の場合は、子供中心の理由が多いです。今の部屋が狭いからという理由が多いです。
それぞれのタイミングに合わせて買い時は決まります
家族構成によって、買う理由はおおよそ決まってきます。買い時はいつなのか?という問いに対して
答えは、今の状態を解決したいと思ったとき、と言うのが回答となり、買い時です。
中古マンションの買い時はいつなのか コスパの良い築年数とは
買うべき築年数について
前提として、買ってはいけない築年数は存在しません。新築を除けはば、築年数は浅いに越したことはありません。
しかし、どのような場所でどのような物件を買いたいのかによって、古い物件も検討しなければならない事も多いです。
現実問題、駅から近い物件を買いたい場合は、築古物件が物理的に多い為、築浅を狙って買おうとすると予算を大幅オーバーする可能性があります。
ここでは、シーンに合わせた買い方として築年数を基準に紹介します。
都心で買う人
都心で買う人は、築古も視野に入れなければ、なかなか良い立地の物件を買う事は難しいです。
旧耐震物件も視野に入れて探し、最低限管理状態が悪くない物件を狙って買うのはアリだと思っております。
中古マンション購入で内見のチェックポイントや注意点40選‼持ち物も解説。網羅的・徹底的に解説‼
都心から離れる、ターミナル駅から離れて買う人
明らかに人気の無い駅や、商業施設が少ない駅、バス便、予算に余裕がある人は、新耐震基準以上で買う事をお勧めします。
下記の記事でも触れているように、マンション建替法により、旧耐震は建替えをしやすい法律に改正されました。今後旧耐震物件の建替えはじわじわと増えていくことが予想されます。
新耐震基準であれば、建替法によっての建替えは確率としては現状は低いと考えます。
建て替え決議や実績 マンション建替法(円滑化法) メリットやデメリットを全て徹底解説
希望物件を待つリスク 大きい懸念4選+その他11選
単に賃料支出が多くなる



これは言われなくてもって感じですよね。
例
賃料12万円の場合で、1年待った場合は単純計算120万円です。
例えば、今は価格が高いからという理由で3年後に購入する事を検討した場合、3年分の賃料は360万円ということになります。
今は高いからという理由だけで言うと、3年後まで待つメリットとして、物件価格が360万円以上下がらないと無意味の待ち時間になってしまいます。
実際には、3年分待っていてその分の時間は返ってこないので、360万円の下落ではちょっと納得いかないところもあります。
私個人的には、3年も待つなら1,000万円くらいは下落していてほしいというのが本音です。
希望する物件は存在するのか
あまりいませんが、お客様の中には、現実を直視することができず、家購入に夢を持ち、希望値と予算が乖離している人がいます。
例
予算3,000万円
調布駅10分以内
70㎡
新耐震基準
部屋はリノベーション済み
と言う物件を探していたとします。
こんな物件はありません。格安すぎてこんな物件があれば秒で売れてしまいます。
つまり現実的には存在しない物件を探してしまっている人がいます。
自分自身のライフスタイルに合い、予算も無理なく購入できる物件は何なのかを不動産屋と探していけるといいですね。
希望物件が出現する確率はどれほどなのか
希望している物件が1年待ったとして、販売される事はあり得るのか、その可能性についてどれほどの確率なのか、仮設を建てておくことで損をしずらい不動産購入になります。
例
80世帯マンションの60㎡の部屋(西向)を内見したが、もう少し広くて、南向きの部屋が良いと感じた。
このマンションは立地、築年数、管理状態が好みであり、同じマンション内、他の部屋で70㎡台が販売されるのを待つ事を決断した。
しかし、半年ほど待っても70㎡を超えて南向きの部屋は出てきませんでした。
そもそも希望とする部屋の数がそもそも少ないのではと疑問を感じ調べたところ、
70㎡を超える部屋は80世帯中20世帯ありました。25%です。
70㎡を超えて、南向きの部屋は10世帯でした。10%です。
過去の成約事例を調べたところ、平均して、年に1部屋販売されている履歴がありました。
過去5年で70㎡を超えて、南向きの部屋の販売履歴は0部屋でした。
しかし、60㎡や、他の向きの部屋は年1部屋程度販売されています。
この場合は、最悪の場合、8年程度待たないと、70㎡で南向きの部屋が販売される事は確率として低いという事になります。
奇跡的に1年以内に販売されたとしても、他のお客様に買われてしまう可能性も捨てきれず、確実に買える保証もありません。
他にも、やっと販売された希望物件が、その他の理由で購入を断念する可能性も有ります。
例えば、下階に迷惑居住者がいる、下階がゴミ置き場、部屋が想定以上に汚れていてリフォーム費用が掛かり想定以上に予算が膨れ上がる。
完璧な状態で購入できる確率は、実はそんなに高くないのです。
どの不動産を買えばいいかを見極め過ぎて、いつまでも買えない迷宮に入ってしまう
一番最悪な状態と言えるでしょう。私は今までにお会いしたお客様の中で、最大20年家探しをしている人と会った事があります。
その人は、ずっと同じエリアで家探しをしていた為、その辺の不動産屋よりももはや相場に詳しい状態でした。
私がお会いしたときは、やっと買いたい家が見つかったからお願いしたい。という状態でした。
内見を調整しましたが、前日、やっぱりこの物件は購入検討をやめるとのこと。
たぶん、その人は今もまだ家を買う事が出来ていない状態でしょう。
不動産購入の迷宮に入ってしまうと簡単には抜け出すことができません。
優柔不断な人は一定数いますが、長くても数か月程度が家探しの期間の人が多いです。
最後は必ず決断をしなければなりません。恐いかもしれませんが、迷宮に入ってしまう恐さを知っていれば、決断する事もできるでしょう。
そもそも待つという行為はとてつもないリスクを負う行為と言えます
希望物件を待つリスク一覧
- 今までの過去の日本を見て、消費者にとって、市場が明らかに良くなるタイミングはありましたでしょうか??
- 良くなる事もあったとは思いますが、円安等の影響もあり、じわじわと物価が上がり、日常生活を圧迫してしまう、そんな印象を受けている人も少なくないと思います。
- 家を買う事を検討したときが買い時なんてことは良く言いますが、本当にその通りだと思います。
- 待つ事で起こりうるリスクはたくさんあります。
- 住宅ローン金利が上がる
- 物件価格が今より上がる
- 年齢が上がる事で住宅ローン審査が厳しくなる人もいる
- 今の収入を維持できているとは限らない、住宅ローン審査に響く
- 建築費用の増加による、不動産価格の高騰
- 病気や怪我のリスク、大病をしてしまうと団信付の住宅ローンは利用できない可能性がある。
- そもそも今よりも物件数が減る可能性も0ではない。それはイコール物件価格が上がる可能性があるということ
買い時ではないときはいつか
反対に買わないほうが良いタイミングはいつなのかも紹介します。
転勤が多い
今働いている会社が転勤が多いときは買うべきではないかもしれません。
買ってから2年後に転勤となった場合、家族ごと引っ越す事になったとして、買った物件は空室になってしまいます。賃貸で貸し出して運用する方法もありますが、転勤後の住所では賃貸を借りるのでしょうか? 購入するのでしょうか?
無事購入できれば問題無いですが、銀行も無限に融資してくれるわけではないため、必ず買えるとも限りません。
転勤が多い会社に勤めている場合、転勤に対しての福利厚生が充実している事も多い為、購入が現実的に良い方向に向くかは疑問な事もあります。
住宅ローン審査で明らかに条件が悪いとき
ここで間違ってはいけないのが、審査結果が多少悪かったからと言って、購入を断念する事を考えてはいけません。
そもそも金利は今後上がる可能性があり、多少の条件問題であれば、数年後はもっと悪い条件で審査結果が出る可能性もありえます。
ここで言いたいのは、例えば、今は1行のみ銀行審査が出せるが、あと半年経てば10行の銀行に審査が出せる状況があります。
勤続年数は半年よりも、1年以上が審査結果は良く出やすいです。
確定申告をあと1期待つだけで今出ている審査結果より良い結果が出るかもしれません。
明らかに審査条件が悪いときは思い切って別の時期に検討し直す事も必要です。
買いたい物件がないとき
希望に近い、惜しい、この場合はその物件を買うべきかもしれません。
しかし、買いたい物件がないときは、将来の不安はあったとしても買うべきではないでしょう。
買いたい物件でもないものを買った場合は、おそらくまた買替をする事になるのはほぼ間違いないでしょう。余計な経費が掛かってしまいます。
買い時かどうかのまとめ
詰まるところ、その人の置かれている状況によって、買い時であるか、買い時ではないかの違いです。
今は物件価格が高いから・・・
住宅ローン金利が今後上がるかもしれないから・・・
等、市場を考えての先延ばしは、余計なリスクを負う可能性も考えられます。
買いたいと思ったときが買い時です。
























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