どれだけ内見時チェックポイントを網羅していても、物件それぞれで懸念は違います。
その感覚は簡単に身につくものではありません。
不動産担当者によっても、経験値、会社の教えかた、会社の文化、担当者の性格はバラバラです。
できれば不動産購入者様は全員、その感覚を身に着けている不動産担当者と内見に行っていただいたほうが将来的に安心できる物件を購入することができます。
今回は、こんなこともあり得るのか、と言うような後悔した事例と買う前に気づいてとめることができた事例を紹介します。
鉄骨造物件だったため購入をストップ
ご夫婦で、お越しになり、東京都全域でお探しになっていたお客様です。
リノベーションをご要望で、60㎡以上の部屋をワンルームに近い間取りにしたいとのご要望です。
部屋を区切らず広い空間にして住むのは最近の流行りです。
こちらのお客様とは、毎週土日に一緒に内見に行って、いろいろな物件を東京都で見ました。
その中で、1件、東部東上線の物件が良いとのことで、とても気に入っていただき、購入希望をいただくことになりました。
実はなかなか内見数も多かった事もあり、私としては決断いただいたことはとても嬉しかったです。
実際に、購入申し込みをもらい、契約日を決定して、準備を進めていくことになりました。
契約日が決まると、物件の調査をすることになります。
調査をするという事は「欠点は無いか」を探すという事にもなります。
管理書類を見ているときに、見つけてしまいました。

もう、ほんとうにこんな感じでした。ここからは自分との葛藤です。
と言うのも、その欠点は契約書上や資料ではわかりずらい欠点でした。
3階までは、鉄筋コンクリート造ですが、4階から10階までは、全て鉄骨造で建築されている構造のようです。
こうなると、耐震が弱くお客様へはお勧めしずらい物件です。
鉄骨造だと、審査も通りずらくなる傾向にあります。
まずは、一服しに行き、心を落ち着かせ、30分くらい茫然とし、もう仕方ない!
先に調べてなかった自分が悪い!と割り切り、お客様に電話しました。
欠点について、お伝えしたところ、なんと、「それでも買いたいです」とのことです。
えーーーー!買うんですか?となってしまい。
「いえ、この物件はやめたほうがいいです。お二人なら他にもっと良い物件があります。」
と伝えました。
正直このとき、電話先ではあるものの、ちょっと不満げな感じにも聞こえました。
謎の僕のエゴが発動してしまい、買いたいと言っているのに無理に止めるような感じになってしまっていたのが、良くなかったと今でも反省しています。
まだ僕も不動産屋として経験が浅い頃でした。
そのお客様は、結果的にはその物件を買うのは諦めました。
その後も私と内見をまわってくれました。たくさん内見しました。
その中の一件が世帯数が多くて、バルコニーが広くて、とっても良い家が見つかりその物件を買う事になりました。
心理的瑕疵 超レアケース
探しはじめ2週間程度で希望・予算・場所全てマッチした物件を見つけました。
その日は、1件のみの内見で予定を組んでおり、私は現地に早めについたため、部屋の中を見ていました。
とても特殊な間取りではあるものの、作った人のこだわりを感じられる、これはこれで良いなと思いながら、見ていました。
静かな立地でこれなら気に入ってもらえそうだなと考えたそのときです。
玄関ドアを開けて女の人が入ってきました。
「足音うるさいんでもう少し静かにしてもらえませんか?」
と言われたため、もしかしたらうるさかったのかもしれないなと反省の気持ちもありながら、「果たしてそんなにうるさかったのだろうか」と疑問を持つ気持ちもありつつ気を付けるようにしました。
普通であれば、この時点では「たまにこういうこともあるな」くらいの気持ちで、特に不思議には思いませんが、まだお客様も来られていないので、現地の管理人さんに下階の人の事を聞きました。
管理人さん曰く、下階の人は、管理人さんも困っているようで、音にとても敏感のようです。
前の居住者は音問題で出て行ったのではないかと、管理人さんは言っていました。
今回内見した物件は2回、その音に敏感な人が住んでいるのは1階です。
音がするのが嫌なら最上階に住んでください。
と言いたいところではありますが、難しいのが現実。
管理人さんに聞き取りをしている最中に、お客様が到着。
お客様が来られるまでに起こった事を全てお話しました。
希望物件ではありましたが、この事実を知ると当然購入したい気持ちになるわけもなく、購入はしませんでした。
内見が終わった後に、売主側不動産屋の担当に鍵を返却しに行った際に、下階の事を聞いたところ「知らない。そんな事実は無い」とのことでした。
このレベルだと心理的瑕疵と言えるような内容です。売主も必ず不動産の担当者に伝えているはずなので、知らなかったというのは、私は嘘だと思っています。
私のお客様とは、その後も半年ほど一緒に内見行ったり、メールやりとりしたりで結果的に私から不動産を買ってくれました。
迷惑居住者の情報は、なかなか表に出てこない情報です。
しかし、私が考えるに、迷惑居住者が近隣にいる物件は買った後に必ず苦労する事になります。
売るときもその件を次の人に伝えなければなりません。
バルコニー前の街灯の「鏡」について
エリアは、埼玉、東京、千葉、全域とまではいきませんが、千葉は我孫子まで、埼玉は浦和や川口まで広範囲に探しているお客様でした。
探し始めて1か月程度で良さそうな物件がありました。内見日を調整し、いざ内見。
その日は合計5件ほどの内見で、1番希望の物件は3番目でした。
2階の部屋で、間取りも価格も、場所も全て良しの物件でしたが、バルコニー前の敷地内に建てられている街灯が目に止まりました。
街灯の照明は、道路を照らすように設置されております。
照明と反対側である住戸側は鏡になっており、広く見える仕様にしているのか、明るく見える仕様にしているのか、工夫が見られました。
しかし、その鏡部分が私は気になりました。
携帯のカメラのズームで見たところ、しっかり他の部屋が4部屋程見えるではないですか。
夜であれば部屋の中もくっきり見えてしまいそう、盗撮の危険性があるのでは無いかと思い、お客様に伝えました。
お客様は女性のお客様であるため、鏡で部屋が見えてしまうのには抵抗があります。
今回の一番希望物件は断念しました。1か月後に別物件を購入いただきました。
気にしすぎ、という言葉をいただいてしまいそうな、細かい内容も含まれておりますが、お客様それぞれで許容できる部分とそうでない部分があるかと思います。
虫が出ない家がいい人の例
せっかく買った家に虫が出るとしたら、恐ろしいですよね。
女性は虫が大嫌いな人が多いでしょう。私は男ですが、虫が大嫌いです。
とにかく嫌いなので、虫嫌いの人の気持ちは良くわかります。
私はわかりますが、実は世の中の不動産屋はこの辺疎いことが多いです。
不動産屋に男性が多いというのもそうですが、虫は不動産購入の告知事項には該当しない事が大きいです。
個人的には、人が死んでいる情報よりも虫の方がよっぽど心理的瑕疵なんですが、、
最近は女性単身で不動産購入が増えています。
毎回と言えるレベルで虫が出ない家がいいと言われます。今までに虫関連でやめたほうがいいと伝えたことは数知れず。
下階にゴミ置き場、
バルコニー前にゴミ置き場
飲食店が建物に入っている
など、他にもたくさんありますが、虫の発生は頻度が多いと本気で引っ越しを検討しなければならないものだったりもします。
絶対に虫が出ない家がいい人は下記のリンクを参照ください。
虫が出やすい家の特徴30選‼虫が嫌い、虫対策をするための内見時のチェックポイントを徹底解説



レアケースを素人が発見するのは困難
今回上げた項目は、虫を除けば、レアケースに該当します。
一つの事柄自体が、買う人にとって懸念があるのかどうか、これって素人が判断することってけっこう難しいと思いませんか??
不動産屋に言われれば、確かに良くない事なのかと、気づく事はたくさんあると思います。
不動産屋はこういった「気づき」を買主に伝える為に存在しています。
単なる契約をするだけ為にいるのではありません。
できれば、不動産探しをする担当者がこういった、素人では気づけない事を全部教えてくれるような人にお願いするのが理想的です。
不動産購入の満足度は不動産の担当者で70%決まります。


















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