中古マンションの購入方法にはいくつかありますが、その中でも多くの人がまず思い浮かべるのが「住宅ローンを組んで買う」という方法です。
日本では住宅ローンが非常に一般的で、むしろローンを組むことが前提のように感じている人も多いでしょう。
しかし一方で、「借金をすることに抵抗がある」「できれば現金で買いたい」と考える人も少なくありません。
特に、長年コツコツ貯金をしてきた人や、投資で資産を築いてきた人の中には、「借金をしてまで買う必要があるのだろうか」と疑問を持つケースもあります。
低金利の時代だからこそ、「借りたほうが得だよ」と言われることもありますが、必ずしもそれが正義ではありません。
お金の価値観は人それぞれであり、何を優先するかによって最適な選択は変わります。
そこで今回は、現金一括購入のメリットとデメリットを、丁寧に解説していきます。
住宅ローンと迷っている人、全額現金にするか一部現金にするか悩んでいる人にとって、判断材料として役立つ内容になっています。
- これからマンション購入を検討している人
- 住宅ローンを借りるか迷っている
- 全額現金にするか、一部現金で購入するか迷っている
現金一括購入をするメリット8選
現金一括購入には、実はたくさんのメリットがあります。
住宅ローンが当たり前のように思われがちですが、現金で買うという選択肢は、想像以上に大きな恩恵をもたらします。
ここでは、ひとつひとつのメリットを丁寧に解説していきます。
「なるほど、こんなに違うのか」と感じるポイントがきっとあるはずです。
銀行手数料がかからない
住宅ローンを組むと、銀行に支払う手数料が必ず発生します。
これが意外と高額で、100万円を超えることも珍しくありません。
例えば
- 3,000万円の借入 → 約66万円
- 4,000万円の借入 → 約88万円
- 5,000万円の借入 → 約110万円
多くの銀行では借入額の2.2%(税込)が手数料ですが、地方銀行や信用金庫では4%ほどになるケースもあります。
現金一括購入なら、これらの手数料が一切かかりません。
これは非常に大きな節約ポイントです。
銀行との金銭消費貸借契約の印紙代が削減できる
住宅ローンを組む際には、銀行と「金銭消費貸借契約」を結びます。
この契約書には印紙税が必要で、数万円かかります。
現金購入なら、この印紙代もゼロ。
細かいようで、積み重なると大きな差になります。
金利分を節約できる
住宅ローンの最大のコストは「金利」です。
たとえ低金利でも、35年間支払い続ければ数百万円の金利を払うことになります。
現金一括購入なら、この金利が丸ごと不要。
長期的に見れば、非常に大きな節約になります。
登記費用で抵当権設定費用がかからない
住宅ローンを借りる場合、物件に「抵当権」を設定します。
これにも登記費用がかかり、一般的には20万円前後(いくら借りるかによる)。
現金購入なら抵当権を設定する必要がないため、この費用も不要です。
現金一括購入の場合は一番手を獲得しやすい
人気物件では、複数の購入希望者が同時に申し込みをすることがあります。
その際、売主は「より確実に買ってくれる人」を優先します。
現金一括購入は、審査落ちのリスクがないため、売主にとって非常に魅力的。
その結果、一番手を取りやすいという大きなメリットがあります。
何歳でも購入可能
住宅ローンには年齢制限があります。
一般的には完済時年齢が80歳未満などの条件があり、高齢になるほど借りにくくなります。
しかし現金購入なら、判断能力さえあれば何歳でも購入可能。
年齢に縛られない自由な選択ができます。
不動産取引の手続手間が少ない
住宅ローンを組む場合、銀行訪問や書類準備など、かなりの手間がかかります。
現金一括購入なら、これらの手続きがほぼ不要。
購入までの流れがスムーズで、ストレスも少なく済みます。
住宅ローンが通らない物件を購入できる
住宅ローンが通らない物件は、相場より安く売られていることがあります。
しかしローン利用者は購入できません。
現金購入なら、こうした物件も選択肢に入ります。
ただし、致命的な欠点がある場合も多いので慎重に判断が必要です。
現金一括購入をするデメリット2選
現金一括購入はメリットが非常に多いのですが、だからといって「全員にとって最適」とは限りません。
現金を持っているからこそ、他の選択肢が生まれるケースもあります。
ここでは、現金購入をあえて選ばないほうが良い場合について解説します。
数千万円もの借金をして買い物ができるのは住宅ローンだけ
住宅ローンは、他のローンと比べて圧倒的に金利が低いです。
数千万円を1%前後で借りられるのは、住宅ローン以外にはほぼありません。
そのため、
「現金は投資に回し、住宅はローンで買う」
という戦略も十分に合理的です。
資産運用を重視する人にとっては、現金一括よりもローンのほうがメリットが大きい場合があります。
1件目は住宅ローンで買い2件目は現金で買う方法がある
住宅ローンは基本的に1世帯1本。
すでに住宅ローンを組んでいると、2件目の購入では住宅ローンを使えません。
もし
- 1件目 → 自宅として住宅ローン
- 2件目 → 投資用として購入
という戦略を考えているなら、現金は温存しておくほうが賢明です。
投資用ローンは金利が高いため、現金購入のほうが有利になるケースが多いからです。
まとめ
現金一括購入には、
- 手数料・金利がかからない
- 手続きがラク
- 一番手を取りやすい
など、多くのメリットがあります。
一方で、
- 低金利を活かした資産運用ができなくなる
- 2件目の戦略に影響する
といったデメリットもあります。
どちらが正解ということはなく、あなたの価値観や資産状況、将来の計画によって最適解は変わります。
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