まず最初にお伝えしたいのは、
「家を買えばペットが飼える」
という考えが、実は多くの人にとって“誤解”になっているということです。
賃貸ではペット不可が多いから、
「だったら自分の家を買えば自由に飼えるはず」
と考えるのは自然な流れですし、実際に私のところにも同じ理由で相談に来られる方が本当にたくさんいます。
しかし、ここで多くの人が驚く事実があります。
それは、
中古マンションの多くはペット不可である
という現実です。
「え?自分の家なのに?」
「数千万円払って買うのに?」
「賃貸より自由じゃないの?」
こう思うのも当然です。
でも、マンションというのは“共同住宅”であり、戸建てとはまったく違うルールの世界で成り立っています。
この記事では、
なぜ中古マンションはペット不可が多いのか、
どれくらいの確率でペット可物件に出会えるのか、
そしてペット不可が可に変わる可能性はあるのか、
逆にペット可が不可になることはあるのか、
こういった疑問を、できるだけわかりやすく、そしてあなたに語りかけるように丁寧に解説していきます。
マンション購入を検討している人、
ペットと暮らしたい人、
将来の住まい選びで後悔したくない人に、
ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
- これからマンション購入を検討している人
- ペットを飼いたいからマンション購入を検討している人
- ペット不可物件が可物件に変わることがあるのか知りたい人
- なぜペット不可なのか知りたい人
なぜペット不可物件が多いのか
マンションという住まいは、戸建てとはまったく違う“共同生活の場”です。
自分の部屋は自分の所有物であっても、建物全体は多くの人が共有して暮らしています。
そのため、好き勝手に使ってしまうと、すぐにトラブルが発生してしまうのです。
例えば、廊下に物を置く人がいたらどうでしょう。
エレベーターの中で大声で電話する人がいたら?
駐車場を勝手に使う人がいたら?
ペットを何十匹も飼っている人がいたら?
マンションは、こうした“自由すぎる行動”を防ぐために、
管理規約というルールブックを必ず持っています。
そして、この管理規約の中に、
「ペットを飼っていいかどうか」
という重要な項目が含まれているのです。
つまり、
ペットが飼えるかどうかは、あなたの意思ではなく、マンション全体のルールで決まる
ということ。
ここを理解していないと、
「買ったのに飼えないなんて聞いてない!」
という大きな後悔につながってしまいます。
では、管理規約にはどんな内容が書かれているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
管理規約
「自分の家なのに、なんでペットを飼えないの?」
多くの人が最初に抱く疑問です。
しかし答えはシンプルで、
管理規約で禁止されているから
なんですね。
管理規約には、マンションで生活する上での細かいルールが書かれています。
例えば…
・共用部の利用ルール
・総会や理事会の運営ルール
・駐車場の使い方
・駐輪場の使い方
・専有部分の使い方
・ペット飼育に関する規約
などなど。
もしこれらのルールがなかったら、マンションは一瞬でカオスになります。
駐車場は好き勝手に停められ、
廊下には荷物が放置され、
ペットは何匹でも飼い放題、
部屋はホテル化して不特定多数が出入りし、
住民同士のトラブルは絶えないでしょう。
だからこそ、
管理規約はマンションの秩序を守るために絶対必要な存在
なのです。
管理規約の見方についてはこちらの記事を参照ください ⇒ 管理規約とは チェックポイントを解説 使用細則、修繕細則、ペット飼育細則
ペット不可の規約はマンションにとってマイナスでは?
ペットを飼いたい人にとって、
「ペット不可のマンションなんて住みたくない」
と思うのは自然なことです。
私自身も動物が大好きで、これまでに
うさぎ、猫、犬、熱帯魚、ハムスター、そして大きなトカゲまで、
本当にいろいろな生き物と暮らしてきました。
だからこそ、
「ペットと暮らせる家を選びたい」
という気持ちは痛いほどわかります。
しかし、世の中にはペットが苦手な人も一定数います。
その理由は単なる“好き嫌い”ではなく、
アレルギーや匂い、鳴き声、共用部での遭遇など、
生活に直接影響する問題があるからです。
つまり、
ペット可はメリットにもデメリットにもなる
ということ。
マンションは多くの人が暮らす場所だからこそ、
ペット可にするかどうかは慎重に判断されるのです。
ペット嫌い・アレルギーの人にとっては大きな問題
ペット好きからすると気にならないことでも、
ペットが苦手な人にとっては大きなストレスになります。
・共用部を歩く犬を見るだけで不安
・たまに落ちている犬の糞が気になる
・隣の部屋から聞こえる鳴き声がストレス
・エレベーターでペットと一緒になるのが嫌
・動物の匂いが苦手
こうした理由から、
「絶対にペット不可のマンションに住みたい」
という人もいるのです。
マンションは多様な価値観の人が集まる場所。
だからこそ、ペット不可という選択肢も必要なのです。
築浅はペット可が多く築古はペット不可が多い
近年、ペットと暮らす人は確実に増えています。
SNSの普及もあり、犬や猫だけでなく、
ハリネズミや爬虫類など、さまざまな動物が“家族”として迎えられる時代になりました。
そのため、新築マンションでは
「ペット可でないと売れにくい」
という状況が生まれています。
一方で、昔のマンションは今ほどペット需要が高くなかったため、
ペット不可が当たり前だった時代もありました。
つまり、
築年数によってペット可・不可の傾向が大きく変わる
ということです。
新しいマンションのほうがペット可が多い理由
・ペット需要が増えた
・ペット可のほうが売れやすい
・最初からペット飼育を前提に設計されている
こうした理由から、築浅マンションはペット可が多い傾向にあります。
古いマンションはペット不可が多い
昔はペットを飼う人が今ほど多くなかったため、
管理規約にペット不可と書かれている物件が多いのです。
中には、
「ペットについての記載がそもそもない」
というマンションもあります。
ペット不可からペット可になることも
時代の流れに合わせて、
住民の多数決でペット可に変更されるケースもあります。
ただし…
・住民の賛成が必要
・反対意見も多い
・簡単には変えられない
という現実があります。
ペット可マンションが後にペット不可になることもある
「ペット可のマンションを買えば一生安心」
と思う人は多いですが、実はそうとも限りません。
マンションのルールは、
住民の意見やトラブルの発生状況によって変わることがあります。
例えば、
・鳴き声トラブルが多発
・共用部でのマナー違反が続く
・アレルギーを持つ住民が増えた
・管理組合の方針が変わった
こうした理由から、
ペット可だったマンションがペット不可に変更される
というケースも実際に存在します。
もちろん、いきなり「明日から禁止!」ということはありません。
多くの場合、理事会や総会でちゃんと話し合いを実施し、議論を重ね決定されます。
「現在飼っているペットはOK、次からは禁止」
という“経過措置付きの禁止”になることが多いです。
ペット可の確率について
ペット可の物件がどれくらいの確率で見つかるのか――
これは実は、とてもシンプルなようでいて、条件によって大きく変わる奥深いテーマなんです。
というのも、物件探しでは
- 駅からの距離
- 家賃の予算
- 築年数
- 部屋の広さ
- マンション全体の世帯数
こういった条件が複雑に絡み合って、結果として「ペット可の物件に出会える確率」が決まっていきます。
なので、一概に「これくらいです」と言い切るのは難しいんですね。
ただ、これまでの経験や体感をもとにお話しすると、ある程度の傾向は見えてきます。
まず、築古の物件を中心に探す場合。
このケースでは、ペット可の割合はかなり低めになります。
私の感覚では、だいたい 5%〜10%ほど。
つまり、10件見ても 1〜2件見つかれば良いほう、というイメージです。
探している途中で「全然ペット可が出てこない…」と感じるのは、実は自然なことなんですよ。
一方で、予算に余裕があり、築浅の物件も視野に入れられる場合は状況がガラッと変わります。
最近の新しいマンションは、ペット共生を前提に設計されていることも多く、ペット可の割合が一気に高くなるんです。
条件が合えば、70%〜80%を超えることも珍しくありません。
10件中7〜8件がペット可、という世界になるので、選択肢が一気に広がります。
だからこそ、あなたの希望条件にある程度フィットしていて、さらにペット可という条件までクリアしている物件が見つかったとしたら、それはかなり貴重な出会いかもしれません。
「この物件、なんだかしっくりくるな」と感じたら、ぜひじっくり検討してみてください。
その物件は、あなたにとって理想的な住まいになる可能性が高いです。
まとめ
ペット可の物件探しは、条件によって出会える確率が大きく変わるため、思っている以上に奥深いものです。築年数や予算、駅距離など、さまざまな要素が重なり合って選択肢が広がったり狭まったりします。特に築古物件ではペット可が少なく、なかなか見つからないと感じるのも無理はありません。一方で、築浅まで視野を広げられる場合は一気に選択肢が増え、理想に近い物件に出会える可能性が高まります。だからこそ、条件に合い、さらにペット可という大切なポイントを満たす物件に出会えたときは、その出会いを大切にしてほしいと思います。あなたとペットが心地よく暮らせる住まいは、きっとその先にあります。
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