内見で不動産屋が遅刻│お客様が遅刻│よくあること?│何分まで許容範囲か

内見の予定が入っているのに、当日の朝に目が覚めたら出発時間を過ぎていた。電車が遅延して、どうしても間に合わない。そんな経験をしたことがある方もいるかもしれません。

「遅刻したら担当者に悪い印象を与えてしまうんじゃないか」「今後の対応が雑になるんじゃないか」と心配になる方もいるでしょう。

私は不動産業界に10年以上携わってきた中で、数え切れないほどの内見に立ち会ってきました。その経験から正直にお伝えすると、内見の遅刻は不動産屋側でも、お客様側でも、一定の頻度で発生するものです。

「遅刻したら終わり」ということは全くありません。ただし、遅刻の程度や連絡の有無によって、担当者が受ける印象は変わります。また、不動産屋の担当者が遅刻するケースについても、「普通はあり得ない」という基準はありますが、現実には起きることがあります。

この記事では、不動産屋側とお客様側それぞれの遅刻事情・許容範囲の目安・キャンセルの扱い方まで、現場でのリアルな体験をもとにお伝えします。内見を控えている方の参考になれば幸いです。

💡中古マンション内見チェックリスト38選|プロが見るべきポイントを完全解説

💡不動産会社・担当者の選び方ガイド|失敗しない中古マンション購入のための完全版

こんな人におすすめ
  • これから内見を予定している人
  • 遅刻してしまいそうで担当者への印象が心配な人
  • 不動産屋が遅刻することがあるのか気になる人
目次

不動産屋が内見に遅れることはあるのか

「不動産屋の担当者が遅刻するなんてあり得るの?」と思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、ときどき起きます。ただし、「普通はあり得ない」という前提は変わりません。

不動産の担当者にとって、内見の時間を守ることはプロとして当然のことです。お客様との約束の時間に遅れることは、信頼を損なう行為であり、通常の担当者であれば遅刻しないための準備を徹底しています。

それでも現実には、交通渋滞・電車の遅延・前の内見が長引くなど、やむを得ない事情で遅れてしまうケースはあります。この場合は仕方のないことと言えますが、連絡なしに遅れてくることは問題です。

実際に経験した遅刻担当者の話

私が実際に目の当たりにしたケースをお話しします。

ある大手不動産仲介会社の担当者と、同じお客様の内見に複数回同行したことがありました。その担当者は、内見のたびに数分遅れて来るという習慣がついていました。最初は「今日は交通事情が悪かったのかな」と思っていましたが、2回目、3回目と続くうちに「これがこの人のスタイルなのか」とわかってきました。

契約のときにも遅れてきたときは、さすがに問題だと感じました。しかし最も影響を受けていたのは私ではなく、そのお客様でした。内見を重ねるうちに、担当者の遅刻に対する不満がじわじわと積み重なっている様子が見て取れました。

「内見のときに毎回遅れてくる担当者は、買った後の対応も遅い」というのが私の経験則です。営業段階での対応の質は、購入後のアフターフォローにも反映されることが多いです。

もし担当者が毎回遅刻してくるようであれば、それはその担当者の仕事への姿勢の表れかもしれません。1回は仕方ないとしても、繰り返す場合は担当者の変更を検討する判断材料になります。


お客様が内見に遅れることはあるのか

次は、お客様側の遅刻についてです。

こちらは正直に言うと、わりとよくあることです。不動産の担当者として内見に立ち会う中で、時間ぴったりに来るお客様よりも、数分遅れて来るお客様の方が多いという印象があります。

毎回ギリギリに到着する方、毎回数分遅れてくる方、初めての内見では問題なかったのに2回目から遅れ始める方など、パターンは様々です。

担当者の立場から言うと、数分の遅刻で気分を害することはありません。お客様との関係は長期にわたるものであり、数分の遅刻でその方に対する印象が変わることはないです。

「少し遅れそうだ」と感じたときは、一言連絡を入れてもらえれば、担当者は安心して待つことができます。連絡がなく遅れてくるより、「5分ほど遅れます」という短いメッセージがあるだけで、担当者の安心感が全く違います。

実際に経験した30分以上遅刻のケース

私が経験した中で最も困ったケースをお伝えします。

毎回30分以上遅刻してくるお客様がいました。待ち合わせ時間を過ぎても現れず、電話をかけても出ない、ショートメールを送っても返事がない、メールも無視という状況が続きました。

やっと連絡が来るのは、待ち合わせ時間から10分以上経過した後でした。それが同じお客様で合計4回続きました。

1回目は「仕方ない」と思いました。2回目は「また今日も来ないか」と構えていました。3回目になると、居住中の物件を内見する場合は売主さんに謝罪の連絡をして時間をずらしてもらう必要があり、関係者全員に迷惑がかかる状況になっていました。

4回目で、私からこれ以上のご案内はお断りする旨をお伝えしました。

これは極端なケースですが、「遅刻が繰り返されること」と「連絡がつかないこと」の組み合わせが最も問題です。連絡さえ早くあれば、多くの場合は対応できます。


内見の遅刻は何分まで許容範囲か

では実際のところ、何分の遅刻であれば許容範囲なのかをお伝えします。

明確な答えを言うと、5〜10分程度であれば全く問題ありません。

内見のスケジュールを組む際、不動産の担当者は移動時間に余裕を持たせてスケジュールを組んでいます。複数件の内見が予定されている場合でも、物件と物件の間に5〜10分程度の余裕を見込んでいることがほとんどです。

つまり、5〜10分の遅刻は最初から想定内なのです。

お客様が5分遅れてきたからといって、スケジュール全体が崩れることはほぼありません。担当者の立場からも、その程度でイライラすることは全くないです。正直に言うと、「できれば時間通りに来てほしい」という気持ちは本音としてありますが、5〜10分の遅刻で印象が変わることはありません。

20〜30分の遅刻になってくると、複数件の内見が予定されている場合にスケジュールが押してくることがあります。また、居住中の物件を内見する場合は、売主さんの時間を押さえているため、その方への影響も出てきます。

30分以上の遅刻が見込まれる場合は、事前に担当者に連絡することが大切です。


実は不動産屋の担当者は15〜30分前に現地入りしている

ここで、多くの方が知らない事実をお伝えします。

不動産の担当者は、お客様との待ち合わせ時間の15〜30分前に現地に到着していることがほとんどです。

なぜそんなに早く来るのかというと、現地でやることがたくさんあるからです。

マンションの場合は、エントランスの鍵の開け方・エレベーターの位置・共用廊下の状態・ゴミ置き場の場所・駐輪場の状況など、共用部全体を事前に確認しておきます。部屋の中も、鍵を借りている場合は事前に開けて換気をしたり、照明をつけておいたりします。

戸建ての場合は、土地の境界を事前に確認したり、周辺の環境を把握したりします。

こうした準備を事前にしておくことで、お客様が来た瞬間からスムーズに案内できる状態を整えているのです。

私自身は、20〜30分前には現地に到着していることが多いです。早い担当者だと30分前に来て、じっくり現地を見ている人もいます。

つまり、お客様が「5分遅れた」と思っていても、担当者はすでに20〜35分現地で待機していることになります。「担当者を待たせてしまっている」という感覚は正しいですが、プロとして準備している時間でもあるため、必要以上に恐縮する必要はありません。


内見のキャンセルはどう扱われるか

「当日になってどうしても行けなくなった」という場合、キャンセルはできるのかという疑問もあるかもしれません。

結論から言うと、1件だけのキャンセルであれば、ギリギリセーフという感じです。

ただし、複数件の内見が予定されている場合は少し事情が変わります。担当者は複数の物件の内見調整に相当な時間と手間をかけています。物件ごとに管理会社や売主に連絡を取り、時間の調整をしているのです。それをキャンセルすると、担当者だけでなく、管理会社・売主・場合によっては他の担当者にも影響が出ます。

なるべくキャンセルは避けることが大前提ですが、もちろん体調不良などでどうしても行けないこともあります。

体調不良の場合、できる限り早い時間に連絡することが鉄則です。

体調不良は前日から前兆があることが多いですよね。「今日は少し体調が悪いな」と感じたら、翌日の内見について「体調次第では難しいかもしれない」と事前に担当者に伝えておくことをおすすめします。

当日の朝に体調不良が確定した場合でも、できるだけ早い時間に連絡することで、担当者が現地に向かう前にキャンセルの連絡が届きます。担当者が現地に着く前に連絡があれば、無駄な移動が減り、体調不良という事情の信ぴょう性も伝わります。


まとめ

内見の遅刻について、正直なところをまとめると「5〜10分程度の遅刻は全く問題ない、ただし連絡は入れた方が安心」ということです。

不動産の担当者も人間であり、数分の遅刻でイライラしたり、印象が変わったりすることはほぼありません。プロとして、ある程度の遅れは最初から想定してスケジュールを組んでいます。

大切なのは、遅れそうなときに一言連絡を入れることです。「10分ほど遅れます」という短いメッセージがあるだけで、担当者は安心して待てます。連絡なしに遅れてくることと、連絡をしてから遅れてくることでは、担当者の受け取り方が全く違います。

30分以上の遅刻が見込まれる場合は、早めに連絡して対応を相談しましょう。居住中の物件の内見では、売主さんの時間も関わってくるため、早期の連絡が関係者全員への配慮につながります。

また、不動産屋の担当者が遅刻してくる場合についても、1回は仕方ないとして、繰り返す場合は担当者の仕事への姿勢を疑うサインとして受け取ることも大切です。内見時の対応は、購入後のアフターサポートにも反映されることが多いからです。

お互いが気持ちよく内見を進めるために、最低限の連絡という常識ある対応を心がけてください。それだけで、担当者との関係はスムーズに保てます。

💡中古マンション内見チェックリスト38選|プロが見るべきポイントを完全解説

💡不動産会社・担当者の選び方ガイド|失敗しない中古マンション購入のための完全版

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

不動産を愛しています。売買不動産歴10年以上、法人営業、個人営業を経験。売却査定数は5000件以上、内見数は1000件以上、取引数は500件以上、リノベーション件数300件、顧客満足な案件も、訴訟レベルのトラブル案件も経験してきました。不動産購入を検討している人やリノベーションを検討している人、不動産関係者に有益な情報を提供していきます。

コメント

コメントする

目次