内見済みの同じ物件を違う他の不動産屋で見たらバレる?複数社のかけもちと断り方を解説

    不動産の記事を長く書いていると、「あ、この悩みは本当に多いな」と感じるテーマがいくつかあります。その中でも特に多いのが、「一度内見した物件を、別の不動産屋で仲介手数料無料で買いたい」という相談です。

    SUUMO等で、見ていて良さげな物件があった場合は、まずはSUUMOに掲載されている不動産屋の連絡先に問い合わせて内見するでしょう。

    しかし、その不動産屋だと仲介手数料が100万円以上かかってしまう。これはもったいない。。

    仲介手数料無料の不動産屋にお願いすることはできるのだろうか??

    このような相談、私はこれまでに数百件と受けてきました。

    一度内見した物件を他の不動産屋に問い合わせたらバレるのか? 他の不動産屋で内見した場合はバレるのか?

    契約したらバレるのか? 業界としてご法度なのか?

    これまで1000以上の内見同行をしてきた経験から、真実を本記事に詰め込みました。

    目次

    この記事でわかること

    • 同じ物件を違う不動産屋で内見してもバレないのか
    • 内見は何回してもOKな理由
    • 複数社をかけもちするメリットと注意点
    • 先に内見した不動産屋の断り方・メール例文3パターン
    • 担当者に気を遣いすぎないための考え方

    内見済み物件を違う不動産屋で内見してもOK!

    まず、この記事で最も伝えたい大前提があります。内見は何回してもいいし、どの不動産屋で見てもいいということです。

    しかも、同じ物件で問い合わせてもバレない、内見をしてもバレない、契約をしてもバレません。

    初めて家を買う人ほど「一度案内してもらった手前、他社に頼むのは失礼なのでは…」と感じてしまいがちですが、これは誤解です。あなたは家を買う側であり、選ぶ権利も、比較する権利も、納得するまで確認する権利もあります。

    実際、プロの現場では同じ物件を2回、3回と内見する人は珍しくありません。むしろ、1回の内見だけで決めてしまうほうがリスクが高いこともあります。照明の入り方、周辺環境の雰囲気、騒音、管理状態などは、時間帯や案内する担当者によって見え方が変わるからです。

    内見の案内をしてくれたのに、断りのは申し訳ない、、そう思わせるのも営業マンの手法ですよね。

    内見は何回してもOK

    内見は回数制限がありません。同じ物件を複数回見るのも、違う不動産屋で見直すのも、すべて自由です。

    賃貸と違い、売買物件は全国の不動産会社が共通のシステム「レインズ(REINS)」を通じて物件情報を共有しています。A社が案内した物件をB社でも案内できるのは、業界の仕組みとして当たり前のことです。A社の担当者がB社に「あの客が来ましたか?」と確認することは通常ありません。

    違う不動産屋で内見することの3つのメリット

    1. 担当者ごとに情報の深さが違う

    管理組合の財務状況・修繕積立金の過不足・近隣の騒音状況・売主の売却理由など、掘り下げて教えてくれる担当者とそうでない担当者がいます。「別の不動産屋で聞いたら、修繕積立金が将来大幅に値上がりする見込みと教えてもらえた」というケースは珍しくありません。担当者の見極め方はこちらいい不動産担当者の見極め方と選ぶポイントをご参照ください。

    2. 会社によってかかる費用に違いがある

    不動産会社はどこも同じように見えますが、実は費用のルールが会社ごとに異なります。仲介手数料の有無、オプション費用、火災保険の指定、引っ越し業者の紹介ルールなど、細かい部分で差が出ることがあります。

    特に注意したいのは、仲介手数料無料の会社でも、別の名目で費用が発生するケースがあるという点です。知らずに契約すると「思ったより費用が高かった…」ということになりかねません。仲介手数料無料の会社の選び方は仲介手数料無料の不動産会社の選び方|からくりと注意点まとめを参考にしてください。

    3,000万円の物件なら、仲介手数料の差額は最大で100万円以上になることもあります。複数社を比較することで、数十万円〜数百万円の節約につながることもあります。

    3. 担当者との相性を確かめられる

    不動産購入は、内見・申し込み・ローン申請・引き渡しまで数か月にわたるプロセスです。担当者との信頼関係が購入成功を大きく左右します。内見の質を上げるチェック項目は中古マンション内見チェックリスト38選|プロが見るべきポイントを完全解説も活用してください。


    複数の不動産屋をかけもちするときの注意事項

    問い合わせは最大3社まで

    多すぎると混乱しますし、管理が大変になります。3社程度に絞ると、比較しやすく、ストレスも少なくなります。

    問い合わせる不動産屋は仲介手数料無料の会社はおすすめです。仲介手数料無料の不動産会社ランキング!仲介手数料が無料にできるからくりとは?も参照してください。

    たくさんの不動産屋にいくと相手にされなくなる

    10社以上に問い合わせると、「この人は買わないかも」と思われることがあります。適度な数に絞ることが大切です。

    どれが正しい情報かわからなくなる

    複数社から異なる意見を聞くと、どれが正しいのか迷うことがあります。担当者の印象・回答の質・相性など「人」の部分も判断材料にしましょう。住宅ローン審査については住宅ローンで落ちる理由とは?属性・担保の審査基準項目一覧を全て教えますも参考になります。

    同じ物件で二重申し込みはNG

    内見・情報収集・担当者比較の段階では複数社OKですが、購入申し込みは1社に絞ってください。複数社に申し込むのは不誠実な行為として業界内で問題視されます。

    担当者を変えるときの伝え方

    同じ会社の担当者を変えたい場合は、別の会社に行く前に変更できるか確認してみることも選択肢です。不動産屋の担当者を変えたいときの伝え方と注意点で解説しています。返信が遅い担当者への対処は不動産屋のレスポンスが遅い場合の対処法|何日待つべきか場面別に解説も参考にしてください。


    内見をした不動産屋に悪い気持ちがある

    「最初に案内してくれた担当者に悪い気がする…」これは本当に多い悩みです。あなたのその感性は素晴らしく、誠実さの表れです。

    しかし、家探しは人生を左右する大きな買い物です。担当者に気を遣って選択肢を狭めてしまうのは、あなたにとって大きな損失になる可能性があります。実際、担当者の力量によっては、数百万円単位で損をするケースもあります。

    気持ちはわかるが、気にしなくてOK

    不動産屋は「断られること」に慣れています。あなたが気にするほど、相手は気にしていません。あなたの人生のために、より良い担当者を選ぶことが最優先です。


    別の不動産屋で内見したり契約すると元の不動産屋にバレないか

    結論はバレません。 不動産会社同士は契約情報を共有しませんし、守秘義務があるため、外部に漏らすこともできません。仮に偶然どこかで情報が伝わったとしても、あなたに不利益が生じることはありません。

    安心して、あなたが信頼できる不動産屋を選んでください。


    先に内見した不動産会社への断り方

    実際のところ、ちゃんと断りを入れてくれるお客様はそんなに多くありません。そのまま音信不通でも問題はありませんし、相手の不動産屋も意外と何も感じません。

    ただし、下手に他の不動産屋にしたと伝えると、相手もいい気はしないでしょう。断りを入れるときは、「親から反対があった」「友人の不動産屋にお願いすることにした」など、自分以外の理由であれば断りやすいです。

    断り方の基本

    • 理由は簡潔に伝えれば十分です
    • 音信不通より、一言連絡するほうが双方にすっきりします
    • お礼の一文を添えると、お互いにすっきり終わります

    パターン1:友人・知人の不動産屋で決めた場合

    件名:物件のご検討について > > ○○様 > > いつもお世話になっております。

    先日はご案内いただき、ありがとうございました。

    実は、知人の不動産会社を通じて進めることになりました。

    大変お手数をおかけしましたが、今回はご縁がなかったということで、どうかご理解ください。

    また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

    ○○(氏名)

    パターン2:他者を原因にする

    件名:物件のご検討について

    ○○様

    いつもお世話になっております。

    ご案内いただいた物件について、家族とも改めて相談したのですが、 親から「時期尚早では」と強く反対されてしまいました。

    今回は購入を見送ることになりました。

    ご丁寧に対応いただいたのに、大変申し訳ございません。

    ○○(氏名)

    パターン3:物件・検討を中止した場合

    件名:物件のご検討について

    ○○様

    お世話になっております。

    先日はご案内いただき、ありがとうございました。

    改めて家族で話し合った結果、現時点での購入は見送ることにいたしました。

    ご対応いただいたにもかかわらず、このようなご連絡になり申し訳ございません。

    ○○(氏名)

    担当者との関係を意識するなら、不動産屋が嫌がること・嫌われる客の特徴|担当者の本音8選と好かれる客の行動も参考にしてください。名刺の役職で担当者を判断しすぎないために不動産屋の名刺の役職・肩書きの見方|新卒が課長になる理由と信頼できる担当者の見抜き方もあわせてご覧ください。


    こんなケースで担当者を変えた実例

    ケース1:情報共有が遅く、申し込みのタイミングを逃した

    人気物件に申し込もうとしたところ、担当者からの連絡が翌日になり、その間に別の買主が先に申し込んでしまったケースがあります。

    ケース2:複数回内見しても追加情報をもらえなかった

    内見のたびに「どうでしたか?」と聞かれるだけで、修繕積立金の詳細・管理組合の総会議事録などを積極的に調べてくれない担当者もいます。

    ケース3:別の会社で価格交渉がうまくいった

    A社では値引き交渉に消極的だったが、B社の担当者は積極的に売主側に交渉してくれて100万円の値引きに成功したケースもあります。値引き交渉の伝え方は中古マンションの値引き交渉で担当者へ伝えるメール例文を徹底解説も有用です。


    まとめ:複数の不動産屋をうまく活用するポイント

    家探しは、人生の中でも特に大きな決断のひとつです。「不安だな」「この担当者で大丈夫かな」と感じるのは自然なことですし、その感覚はとても大切です。

    項目内容
    同じ物件を違う不動産屋で内見問題なし・バレない
    かけもちの上限2〜3社が目安(10社以上は敬遠されやすい)
    複数社を使うメリット情報の深さ・手数料・担当者との相性を比較できる
    申し込みの二重依頼NG(1社に絞る)
    断り方外部理由を使うと角が立たない。音信不通でも問題なし
    担当者選びのコツ情報提供の速さ・深さ・交渉姿勢を見る

    少なくとも2社は比較し、あなたにとって最良のパートナーを見つけてください。不動産屋の休みや連絡が取りにくい時期は不動産屋の休みはいつ?ゴールデンウィーク・年末年始の営業についても参考になります。購入申し込み後のキャンセルについては不動産購入申し込み後のキャンセル率と違約金|キャンセルできる期限と注意点を解説もあわせてご覧ください。


    よくある質問(FAQ)

    Q1. 同じ物件を違う不動産屋で内見したことはバレますか?

    A. ほぼバレません。不動産会社どうしが個人情報を共有することは禁じられています。

    Q2. 何社まで同時にかけもちしていいですか?

    A. 法律上の制限はありません。実務的には2〜3社が上限の目安です。10社以上は「買わないかも」と判断されやすくなります。

    Q3. 先に内見した会社への断り方が分かりません。

    A. 外部理由(親の反対・友人の会社など)を使うと角が立ちません。音信不通でも問題はありませんが、一言連絡するほうが双方にすっきりします。

    Q4. 担当者が違うと同じ物件でも情報が違いますか?

    A. はい、担当者によって情報の深さは大きく異なります。

    Q5. 複数社を使って仲介手数料を比較してもいいですか?

    A. 問題ありません。比較することは買主の正当な権利です。

    Q6. 別の会社で物件を申し込んだあとに前の担当者へ断りを入れるべきですか?

    A. はい、連絡することをおすすめします。しかし、不動産契約をした後で問題ないでしょう。「別の会社で決まりました」と一言伝えるだけで十分です。


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      この記事を書いた人

      不動産を愛しています。売買不動産歴10年以上、法人営業、個人営業を経験。売却査定数は5000件以上、内見数は1000件以上、取引数は500件以上、リノベーション件数300件、顧客満足な案件も、訴訟レベルのトラブル案件も経験してきました。不動産購入を検討している人やリノベーションを検討している人、不動産関係者に有益な情報を提供していきます。

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