2025年の不動産価格はどうなっているのか──。 売却を考えている人も、買い替えを検討している人も、そしてこれから初めて家を買う人も、今もっとも気になるテーマのひとつではないでしょうか。
「価格はまだ上がるのか?」 「そろそろ下がるのでは?」 「金利上昇はどれくらい影響する?」
こうした疑問は、誰もが抱くものです。しかし、不動産価格はニュースの見出しだけでは判断できません。 実際には、成約価格・㎡単価・金利・需要と供給・建築費・政策変更 など、複数の要因が複雑に絡み合って動いています。
この記事では、
2025年の不動産価格が実際にどう推移しているのか
2024年以前と比べてどれほど変化しているのか
金利上昇はどこまで影響しているのか
今後の価格はどう動く可能性があるのか
これらを、データと実務経験の両面からわかりやすく解説します。
「売るべきか、買うべきか」 その判断材料として、あなたの意思決定に役立つ内容を丁寧にまとめました。
2025年の不動産価格推移について
参考URL:Market Watch サマリーレポート
2025年の不動産価格は、ここ数年の急激な上昇と比べると、やや落ち着きを見せ始めています。 とはいえ「下落した」というよりは、上昇幅が緩やかになった という表現が正確です。
2021年〜2024年は、歴史的にも異例の上昇が続きました。 リモートワークの普及、住宅ローン金利の超低金利、住宅ローン減税の恩恵、外国人投資家の増加、建築費の高騰など、複数の要因が重なり、価格は右肩上がりに上昇しました。
しかし2025年に入り、
リモートワークの縮小
金利上昇
住宅ローン減税の縮小
建築費の高止まり などの影響が徐々に表れ、価格の伸びが鈍化しています。
ここでは、2025年1月〜5月の成約価格と㎡単価を、前年同月比とともに整理していきます。
2025年1月の成約価格 首都圏平均
平均成約
価格 5,147万円
前年同月比 5.9%上昇
㎡単価 81.88万円
前年同月比 7.8%上昇
2025年2月の成約価格 首都圏平均
平均成約
価格 4,985万円
前年同月比 2.6%上昇
㎡単価 79.14万円
前年同月比 4.8%上昇
2025年3月の成約価格 首都圏平均
平均成約
価格 4,945万円
前年同月比 2.6%上昇
㎡単価 79.01万円
前年同月比 4.1%上昇
2025年4月の成約価格 首都圏平均
平均成約
価格 5,047万円
前年同月比 0.6%上昇
㎡単価 81.11万円
前年同月比 3.9%上昇
2025年5月の成約価格 首都圏平均
平均成約
価格 5,311万円
前年同月比 9.9%上昇
㎡単価 84.06万円
前年同月比 10.2%上昇
5カ月間での平均
価格 5,087円
前年同月比 4.3%上昇
㎡単価 81.04万円
前年同月比 6.1%上昇
2024年との比較
2025年の価格が「高いのか」「落ち着いているのか」を判断するには、前年との比較が欠かせません。 特に2024年は、2021年〜2023年の急上昇が一段落しつつも、依然として高値圏が続いた年でした。
2024年の平均価格は 4,883万円、㎡単価は 76.82万円。 これに対して2025年は、
価格:+204万円
㎡単価:+4.22万円 と、前年より確実に上昇しています。
ただし、上昇幅は過去3年間と比べると明らかに縮小しています。 これは、金利上昇や住宅ローン減税の縮小など、購入者の負担が増えたことが影響していると考えられます。
2024年1月~12月平均
価格 4,883万円
㎡単価 76.82万円
2025年との差額
価格は204万円も2025年が上昇しています。
㎡単価は、4.22万円も2025年が上昇しています。
過去と比べるとどうなのか
2021年〜2024年は、過去30年でも例を見ないほどの価格上昇が続きました。
そのため、2025年の動きを理解するには、過去3年間の上昇幅と比較することが重要です。
2024年と2023年の差額
2023年の平均
価格 4,575万円
㎡単価 71.91万円
2024年と2023年の差額
価格は308万円も2024年が上昇しています。
㎡単価は、4.9万円も2024年が上昇しています。
2023年と2022年の差額
2022年の平均
価格 4,277万円
㎡単価 67.27万円
2023年と2022年の差額
価格は298万円も2023年が上昇しています。
㎡単価は、4.64万円も2023年が上昇しています。
2022年と2021年の差額
2021年の平均
価格 3,872万円
㎡単価 59.91万円
2022年と2021年の差額
価格は405万円も2022年が上昇しています。
㎡単価は、7.36万円も2022年が上昇しています。
2021年から2022年 405万円
2022年から2023年 298万円
2023年から2024年 308万円
2024年から2025年 204万円
2025年の上昇率は過去の上昇と比べるとなだらかになっている。
2021年から2022年 7.36万円
2022年から2023年 4.64万円
2023年から2024年 4.9万円
2024年から2025年 4.22万円
2025年の上昇率は過去の上昇と比べるとなだらかになっている。
過去の不動産価格と2025年の価格推移を見ての考察
過去の上昇率を見は、コロナによるリモートワーク増加や住宅ローン低金利時代であったことが要因として大きいでしょう。
2021年から2024年の上昇は、歴史的にも大きい上昇です。
しかし、今年の成約価格や、㎡単価を比較したところ、今までほどの上昇はありませんでした。
要因としては、コロナが明けたことによる、リモートワークやめた企業の増加や、住宅ローン金利上昇の背景が考えられます。
そろそろ物件価格の高止まりが来るのではないか?そんな風に感じます。
物件価格は、過去30年間上がり続けてきました。
過去30年の価格推移は下記リンクを参照してください。
中古マンションの過去30年の不動産価格推移と成約数推移と㎡単価推移をまとめました
価格が上昇してきたのはなぜか?それは、住宅ローン減税の効果が高かったり、住宅ローン金利が低かったり、コロナがあったり、外国人が投資用として購入が増えたり、様々な要因が考えられます。
しかし、ここ数年にかけて、住宅ローン減税の改正、住宅ローンの低金利時代の変化、円安やウッドショックによる建築価格高騰等、不動産業界や建築業界へ影響が出やすいイベントが複数起こりました。
これらの懸念が、2025年に入りようやく価格の高止まり感に影響していると考えられます。
住宅ローン減税は、対象となれば、最低でも年間最大減税額は10万円だったものが14万円に減少しています。
住宅ローンは昨年までは、0.2%や0.3%が多く、中には0.1%台の銀行もありましたが、今年は、0.5%台が当たり前です。0.6%台になっている銀行も多く、今年中に更に上昇する銀行もあります。
今年中には、0.7%が当たり前になるかも知れません。
ウッドショックや円安での建築費用増加は、直近2~3年で住設機器の増額の影響は大きく、職人不足もあり、建築費用は数年前と比較すると、1.2倍~1.5倍程度(体感)にはなっているでしょう。
ミクロ不動産での今後の価格推移の予測
不動産価格の未来を正確に予測することは誰にもできません。 しかし、過去のデータ、現在の市場動向、金利、需要と供給のバランスを踏まえると、一定の方向性は見えてきます。
ミクロ不動産としての結論は以下のとおりです。
2025年:高止まり
価格は上昇するが、過去ほどの勢いはない。
2026年:横ばい
需要と供給が安定しており、価格が大きく下がる可能性は低い。
下落の可能性は?
現時点では低い。 理由:
不動産は人生イベントで買うため、一定の需要が常にある
売り出し数も買いたい人の数も安定
金利上昇はあるが、需要を大きく崩すほどではない
まとめ
ると落ち着きを見せていますが、それでも前年より上昇しています。 ただし、上昇幅は明らかに縮小しており、「高止まり」 の状態に入ったと考えられます。
金利上昇、住宅ローン減税の縮小、建築費の高騰、リモートワーク需要の減少など、複数の要因が重なり、価格の伸びが鈍化しているのが現状です。
しかし、価格が下落するかといえば、現時点ではその可能性は高くありません。 不動産は人生の節目で購入されるため、一定の需要が常に存在します。 また、売り出し数と購入希望者数のバランスも安定しており、2026年も価格は横ばいで推移する可能性が高いと考えられます。
もしあなたが売却を検討しているなら、2025年は「高値圏で売れる最後のチャンス」になる可能性があります。 買い替えを検討している人も、価格が大きく下がるのを待つより、金利上昇の影響を考えると早めの検討が有利になるケースもあります。
この記事が、あなたの意思決定の参考になれば嬉しいです。















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