私はこれまで、不動産の仕事を通じて数えきれないほど多くの「ペットと暮らしたい」という相談を受けてきました。 そして同時に、子どもの頃から犬・猫・うさぎ・トカゲ・ハムスター・熱帯魚など、さまざまな動物と暮らしてきた経験があります。
だからこそ、マンションで猫を飼いたいと考える人の気持ちが痛いほど分かります。 「猫と暮らしたい。でもマンションって本当に飼えるの?」 「規約って難しそう。どこを見ればいいの?」 「もしペット不可のマンションで飼ったらどうなるの?」
こうした疑問は、実は多くの人が抱える“最初の壁”です。 この記事では、あなたが安心して猫との暮らしをスタートできるように、マンションで猫を飼うときに知っておくべきポイントを、実体験と不動産の専門知識を交えて丁寧に解説していきます。
これからマンションを買う人も、今住んでいるマンションで猫を迎えたい人も、ぜひ参考にしてください。
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- これからマンションを買って猫を飼いたいと思っている人
- 今住んでいるマンションで猫を飼いたいと思っている人
マンションで猫を飼うことはできるのか
まず最初に知っておくべき「管理規約」というルール
マンションで猫を飼えるかどうかは、実はとてもシンプルなルールで決まっています。 それは「管理規約に書いてあるかどうか」です。
ここを知らずに家を買ってしまう人が、驚くほど多いのです。 賃貸ではペット可・不可が明確ですが、分譲マンションになると「買うんだから自由に飼える」と思い込んでしまう人が少なくありません。
しかしマンションは共同住宅。 そこには、住民全員が快適に暮らすためのルールブックが存在します。 それが管理規約です。
管理規約には、 ・共用部の使い方 ・専有部の使い方 ・議決権の扱い ・ペットの飼育に関するルール などが細かく書かれています。
そして、ペットに関する部分には次のようなパターンがあります。
・ペット完全禁止 ・条件付きで飼育可能 ・細則で細かくルールが定められている
つまり、規約を見ない限り「飼えるかどうか」は絶対に判断できません。 これから猫を迎えるなら、まずは管理規約を必ず確認しましょう(マンション管理規約・使用細則とは?ペットの飼育細則とは?確認方法を解説)。
管理規約、使用細則、ペット飼育細則に書かれていること



参考URL 7ページ目:国土交通省 標準管理規約
(ペット飼育の禁止)
第○条 区分所有者及び占有者は、専有部分、共用部分の如何を問わ
ず、犬・猫等の動物を飼育してはならない。ただし、専ら専有部分内
で、かつ、かご・水槽等内のみで飼育する小鳥・観賞用魚類(金魚・熱
帯魚等)等を、使用細則に定める飼育方法により飼育する場合、及び身
体障害者補助犬法に規定する身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬及び聴
導犬)を使用する場合は、この限りではない。
(ペットの飼育)
第○条 ペット飼育を希望する区分所有者及び占有者は、使用細則及
びペット飼育に関する細則を遵守しなければならない。ただし、他の区
分所有者又は占有者からの苦情の申し出があり、改善勧告に従わない場
合には、理事会は、飼育禁止を含む措置をとることができる。
上記の文言は、国土交通省標準管理規約から抜粋しました。
実際のマンションでは、ペットを飼える前提の規約がある場合はもっと細かな決まりがあります。
- ペットを飼う場合は理事長へ事前に申請をし承認を得なければならない文言
- 頭数(1~2匹までが多い)
- サイズ(成長時10KG以内、全長50cmが多い)
- 共用部の利用方法(エレベーターにはカゴに入れなければならない等)
これから飼う人は、規約を守って飼うことにしましょう。
既に買っている人は、規約を守れていない場合は、承認されないため、気を付けましょう。
ペット不可のマンションで飼ったらバレるのか、実際の事例紹介
家探しをしていると、ペット不可だけど、他の条件は満点の物件をたまに見つけてしまうときがあります。
ペット不可だけど、バレないように飼うのはどうなのか?
猫であれば、声も大きくないのでバレる確率は低いかもしれません。犬だとまあ、聞こえますし、散歩に行かないといけないですね。
バレてしまったらどうなるのか
最悪の場合は、容認されず、ペットをどうにかしてほしいと管理組合から言われてしまうことがあります。
せっかく買ったマンションでこんなトラブルは肩身が狭いですね。。
バレずにうまく飼えた事例を紹介します
私が実際に体験した事例です。
私は小さい頃から、猫、犬、うさぎ、トカゲ、ハムスター、カブトムシ、熱帯魚等たくさんの動物と触れ合って育ちました。
私が小学生の頃、初めてうさぎを飼い、その数年後に猫を飼い、同時期にハムスターを飼いました。そのときの家はアパートです。
私が中学生の頃、戸建てに引っ越しをしました。そこでは犬と熱帯魚を買いました。
私が高校生の頃、親が中古マンションを買って引っ越しをしました。もともと一緒に住んでいた犬も一緒に引っ越しをしました。数年後にでっかいトカゲを飼いました。私が大人になったころ、犬が亡くなり、今は猫を飼っています。
私は大人になり、不動産屋で働くことになりました。
たまたま、私の実家を案内するタイミングがあり、お客様はペットを飼いたい人だったので、おすすめですよと調べました。
私は初めて実家を調べて驚きました。なんとあれだけ堂々と動物を飼いまくっていて、なんなら抱っこして外も出ていて、犬は鳴きまくっていて、今も猫を飼っているのに、私の実家はペット不可ではないですか。
しかも、小学生のときに住んでいたアパートもペット不可でした。
こんなパターンもあります。とは言え、私のマンションは事実上、他の部屋でも飼っている人が多いので、容認されていますが、普通はこううまくはいかないこともあります。
マンションで多頭飼いは可能なのか、何匹まで可能なのか
マンションの規約で一番多いのは、「1匹まで」です。
1~2匹までくらいまでの規約が多く、3匹を可とする規約は少ないです。
多頭飼いを可と明記しているマンションは私が知る限りでは存在しません。
3匹のマンションを狙うにも、数が少なすぎて、ペット以外の条件が整わないでしょう。
マンションで多頭飼いを成立させるためには、ペットのことが管理規約に明記されていないマンションを狙うしかないでしょう。
明記されていないというだけなので、管理会社や近隣住民からクレームが入る可能性あります。あくまで自己責任の範囲にはなります。
マンションは共同住宅なので、多頭飼いには向いていません。戸建てを検討するのが賢明な判断です。
まとめ
猫との暮らしを始める前に、あなたに伝えたいこと
マンションで猫を飼うということは、ただ「猫を迎える」だけではありません。 そこには、マンションという共同住宅で暮らすためのルールがあり、周囲の住民との関係性があり、そして何より、猫という命を預かる責任があります。
初めて猫を飼う人にとっては、 「ちゃんと育てられるかな」 「仕事で忙しいけど大丈夫かな」 と不安になることもあるでしょう。
でも、その不安はとても自然なものです。 むしろ、その不安を感じられる人こそ、猫を幸せにできる人だと私は思います。
猫にとって、あなたは世界のすべてです。 あなたが帰ってくるのを待ち、あなたの声に安心し、あなたのそばで眠ります。 その小さな命を守り、幸せにするためには、まずあなた自身が安心して暮らせる環境を整えることが大切です。
その第一歩が「マンションの規約を知ること」です。 飼えるのか、何匹までなのか、どんなルールがあるのか。 これらを理解したうえで猫を迎えれば、あなたも猫も、ずっと穏やかで幸せな時間を過ごせます。
どうか、あなたの選ぶ住まいが、猫にとってもあなたにとっても最高の場所になりますように。 そして、これから始まる猫との暮らしが、かけがえのない毎日になりますように。















